ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

地震と天井落下

 2012年3月24日の朝日新聞に「地震と天井落下 ブランコのように揺れて崩壊」という題の記事がありました。
 東日本大震災では東北のみならず関東地方でも、公共施設の天井が落下しました。朝日の写真ではミューザ川崎シンフォニーフォールの無残な光景が写っていました。ネットの情報では幸いコンサートが開かれている時間でなかった為、人的被害がなかったとの事ですが、もしその時間帯であれば、座席に縛り付けられ、自由に逃げられる状況ではないので、聴衆に大被害が生じたでしょう。何しろ天井が高いわけですから、それだけ重力の加速度がついて、頭に致命傷となるような大衝突になったと想像されます。

 ネットの情報では大災害となったところはなかったようですが、東京九段会館では2名死亡、26名が重軽傷を負いました。茨城空港ターミナルビルでも、人々の怪我はなかったものの、天井パネルが落下しました。
 朝日新聞ではなぜ天井が落下するのか、その原因を探っています。ホールや体育館などの公共施設は、当然多くの人々が集まるので面積は広く、天井が高い事になっています。その天井は概して「つり天井」になっているそうです。それは概して「天井裏のコンクリートに埋め込んだ『つりボルト」によって格子状に組まれた金属製の骨組みがぶら下げられ、その骨組みの下部に天井となる石膏ボードなどが張られ」る構造になっています。

画像はhttp://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2012/feature/bcp/index-j.htmlからお借りしました。吊りボルトが矢印で示されていますが、その右側に耐震ブレースというのがあります。これはコトバンクによると「鉄筋やアングルなどの型鋼でつくられた補強材。木造の筋かいと使用方法が似ており、柱や梁などで四辺形に組まれた軸組に対角線状にブレースを入れることで、地震・風などの横からの力に対してブレースの引張力により建物が変形するのを防ぐ役割を持つ」とありました。朝日には筋交いとなっていますが、そのイメージで行けば良いでしょう。そして地震が発生すると、その吊り下げられた天井がブランコのように揺れて、図ではつりボルトや耐震ブレーズが地震の力で変形して、天井が浮き上がってしまっています。それで天井が壊れ、落下してしまうわけです。
 そこで上記鹿島サイトでは、このつりボルトに耐震支柱を添えて補強しています。他にもいろいろ耐震の工夫がありそうです。
 東大の川口教授によれば、天井の素材を柔らかく軽い材料に変えれば、たとえ落ちても怪我の危険性がぐっと低くなるそうです。
 その天井落下を考えながら浮かんだ聖書箇所は、ルカ13:4にあります。
 「また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいるだれよりも罪深い人たちだったとでも思うのですか」。
 このシロアムの塔というのは、エルサレムの城壁内部にあったようですが、その場所は確認されていません。それが倒壊して18人が亡くなったという事です。キリストは彼らがエルサレムの住民の誰よりも罪深かったから死んだというのは間違いで、ご自分の周囲に居た人々もその罪を悔い改め、信じる事をしないなら、その罪の結果として滅ぶという事です。キリストは厳しい事を言われました。災害のもとになっているのが、究極的には悔い改めない人々の罪にあるのだという事は、しっかり踏まえておかなければなりません。人となられた神キリストのせいではないのです。