ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

効果が薄れるので、農場経営者はもっと除草剤を使わなければならなくなる

 2012年4月17日のUSAトゥデイサイトでは、上記の題で記事を載せていました。
 主旨は長年にわたりる増益の為に米国の農場経営者たちを助けて来た除草剤の多用で、その効果が薄れ、農家は収穫を脅かす雑草を抑える為にもっと使用し、さらに多くの化学物質の利用を余儀なくされているという事です。
 ミシシッピの農場経営者ジョン・マッキーさんは、とうもろこし、綿、大豆をその三角州地域の約400万坪の農地で栽培していますが、雑草を抑えるのに、2年前は1エーカー(1224坪)あたり43ドルの支出で済んだのに、今年は100ドルも必要になったという事です。
 問題はラウンドアップ(有効成分はグリホサート)という除草剤です。1970年に米国のモンサント社が開発し、日本でも使われています。この除草剤は強力で、ほとんどの作物に打撃を与えるので、その薬剤に耐えるラウンドアップレディーという遺伝子組み換えの作物をモンサント社は開発し、1996年にそれから大豆が作られました。そしてトウモロコシや綿にもその操作が施され、過去15年間は役に立ちました。左図は日本での散布。

 しかし2012年になってからラウンドアップ(グリホサート)に耐性のある雑草が急激に増え、農場経営者は苦慮するようになりました。シロザとかドクムギといった雑草です。三角州地帯では事態は極めて深刻で、動きがとれなくなっているそうです。
 どう対応して来たのかと言いますと、もっと多くの化学物質を用い、さらに深く耕すという方法によってでした。でもそれは愚かで効果はなく、マッキーさんは15年前に戻りつつあると言っています。
 これまで環境衛生上それほど問題がなかったそうですが、これからは大量に化学物質を使って雑草を除去しようとすれば、当然人々の健康に影響を与えるでしょう。
 これまでラウンドアップ(グリホサート)だけを使っていた為、雑草はその「進化」を急激に進行させたというわけですから、農場経営者たちは一つ以上の化学物質を使用し、作物の輪作・耕作などを工夫しなければならなくなりました。
 結局事態は聖書の預言通りになっています。
 「土地は、あなたのために、いばらとあざみを生えさせ、あなたは、野の草を食べなければならない」(創世3:18)。
 これが罪を犯した人間の定めです。土地は呪われており、作物を作れば、またいばらやあざみのような雑草も生え、作物を塞いでしまいます。いたちごっこです。それが新約聖書では義人と悪人を表わす為にも用いられています。
 「ところが、人々の眠っている間に、彼の敵が来て麦の中に毒麦を蒔いて行った。麦が芽生え、やがて実ったとき、毒麦も現われた。それで、その家の主人のしもべたちが来て言った。『ご主人。畑には良い麦を蒔かれたのではありませんか。どうして毒麦が出たのでしょう。』主人は言った。『敵のやったことです。』すると、しもべたちは言った。『では、私たちが行ってそれを抜き集めましょうか。』だが、主人は言った。『いやいや。毒麦を抜き集めるうちに、麦もいっしょに抜き取るかもしれない。だから、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい。収穫の時期になったら、私は刈る人たちに、まず、毒麦を集め、焼くために束にしなさい。麦のほうは、集めて私の倉に納めなさい、と言いましょう。』」(マタイ13:25−30)。
 私たちは雑草がはびこるのを見るたびに、アダムの犯した罪を自分も負っている事を思うべきではないでしょうか?