ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

科学研究成果を和文でも公表すべきです

 2012年5月11日の朝日新聞では、国立病院機構東京医療センター医師林俊行氏が、「自然科学論文研究成果和文でも公表を」という題で、意見を述べていました。
 2009年2月1日に初めてはてなのブログを始めた時、私がアルディピテクス・ラミダスについて主張したのと同じような事を、林医師がもっと論理的に説得力をもって主張していました。
 私のブログでは「東京大学は研究に関して国からの税金で賄われている部分が多いと思います(推測)。それならその研究内容をやはり日本語で公開して、一般の人々に還元する義務があると思います」と書きました。
 現在林医師は東大を含めた国立大学に年間1兆円を超える運営費交付金が支払われている事を指摘しています。特に自然科学研究に配分される予算は、人文・社会科学の研究に比べけた違いに大きく、公的研究費の大部分を占めていると言っています。そのあたりが当時の私にはあまりよく分かっていませんでした。それは私の浅薄な知識故で、林医師の意見で明確になった次第です。ですからその1兆円というお金は、国民の税金が投入されています。 
 それなら何が問題なのでしょうか。自然科学の研究者たちの研究成果が、税金を支払っている私たちにほとんど還元されない事です。ほとんどの論文が海外の「ネイチャー」とか「サイエンス」といった雑誌に英語で発表されるものの、日本語でも公表すべき義務があるのに全くおざなりにされている事です。

 確かにこの競争社会では、「研究成果を一日も早く英語で世界に発信すること」が大切で、その為の激烈な競争があるわけですが、同時にその論文を日本語に直すという作業は、ほとんど行なわれていないと言ってよいでしょう。これは明らかに研究者たちの怠慢です。それに林医師も言うように「一般国民が理解できるレベルを超えているから」邦訳しないというのは、理由にもなりません。それはとりもなおさず国民への侮蔑です。
 さらに林医師は著作権の制度にも触れて、私たち一般の国民がその論文をネット経由で読もうとすれば、2〜3千円の対価を支払わなければならないという、不合理さを指摘しています。
 林医師の解決策は、1学術論文を省庁のホームページに和文で掲載する、2国内の学術誌に投稿した研究者を優遇するといった内容で、説得力があります。
 ラミダス猿人についての英文論文を英文サイエンス雑誌に発表した東大の諏訪元教授などは、全く私たち素人の希望を無視しており、その英文が読める朝日新聞は、私たちがほぼ知らないうちに2009年度朝日賞を与えるという暴挙を行なっています。諏訪教授をはじめ東大のだいたいの教授たちは、私たち素人を全く馬鹿にし、無視しているとしか言いようがありません。私はその怒りからブログを始めた次第です。
 「富む者の財産はその堅固な城。自分ではそそり立つ城壁のように思っている」(箴言18:11)。
 英文のみで研究論文を公表する研究者は、その知的財産を砦のように強く、しかも他に抜きん出ているとうぬぼれます。しかしその成果を彼らが素人に阻んでいるのは、「不敬虔」と「不正」です。元々神が全てを創造され、その一端を研究者たちが把握出来たとしても、それを庶民に公開しないでいるのは、創造主である神の怒りに触れます。聖書には次のようなみことばがあります。
 「不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されている…」(ローマ1:18)。
 聖書で啓示されている事は読む人の原語であまねく普及し、一部のエリートの独占物とはなっていません(中世のカトリックはそうした暴挙を行ないました)。
 「み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます」(詩119:130)。
 専門論文といえども神は全てご存知ですから、今後は無学な者にも難解だからと言わず公開して下さい。