ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

アウンサンスーチー氏初めて外国へ

 以前このブログでも取り上げましたが(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20111119/1321684441)、ビルマの政治指導者アウンサンスーチーさんは、長い自宅軟禁後解放され、野党指導者から議員となり活躍していますが、今度初めて外国視察が可能になり、その最初の国タイのバンコックを訪れました。海外に出るのは実に24年ぶりとの事です。世界経済フォーラムで講演を行うほか、各国の首脳などと意見交換するそうです。

 左写真は下野新聞サイトより拝借しました。
 2012年5月30日の朝日新聞には、まず多くのミャンマー人の移民労働者が働くサムットサコン県を訪れ、ミャンマー民主化の現状や経済改革の進捗状況などを説明して、200万人とも言われる彼らに帰国を促す演説をするとありました。
 スーチーさんは国民民主連盟(NLD)に所属し、4月1日の連邦議会補欠選挙で、同野党が圧勝、自身も当選しました。
 一方テイン・セイン現大統領は元々軍出身でしたが、2011年3月に就任してから、スーチーさんの民主化運動を容認し、むしろ積極的に民主化を推し進めて来たと言われています。ただ大統領は心臓が弱く、次期大統領選には出馬しないと言われており、世界経済フォーラムも欠席します。
 そうなると非常時には軍が実権を握るようになっている状況では、いつまた軍政が復帰しないとも限りません。次期大統領選(2015年)には、やはり元軍人で、テイン・セイン氏よりも強硬派のトゥラ・シュエ・マン下院議長の名前が挙がっています。もし彼が大統領になれば、民主化は逆行し、スーチーさんも再度自宅軟禁という事態が考えられます。それを阻止するのは国際世論という事になるでしょうか?
 上記の私のブログでは旧約聖書預言者エレミヤを取り上げました。今度は新約で一番精力的に福音伝播の為に働いた使徒パウロを取り上げて見ます。
 彼はかつてクリスチャンたちを大いに迫害していましたが、復活のキリストと出会い劇的な回心をしました。そしてその後はキリストの為に生涯倦む事なく伝道を続けました。ユダヤ人・異邦人の如何を問わず大胆に宣べ伝えた為、特に前者からの激しい迫害を受けました。
 彼もスーチーさんと同じく何度も逮捕され牢獄に入れられたりしました。ユダヤ人たちは執拗に彼のいのちを狙った為、ローマ総督が彼を庇護し、幽閉状態に置きました。パウロは最後にローマ皇帝に上訴すべく、船でローマに連行され難儀しながらも無事到着しました。その時彼はスーチーさんのように自宅軟禁の状態に置かれました。
 「私たちがローマにはいると、パウロは番兵付きで自分だけの家に住むことが許された」(使徒28:16)。
 そして2年間その状態で、臆する事なく福音を宣べ伝えました。少なからぬローマ人が彼の伝道によって救われた事でしょう。
 彼はローマの裁判で自由になるはずでしたが、そうではなく、聖書に記されていませんが、最期は有罪とされ首を切られて殉教したと言われています。
 スーチーさんはこのパウロと同じくミャンマーの益の為に働き、パウロのようではなく、無事生涯を全うされる事を望みます。