ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

弓矢の背後にある複雑な思考

 2012年6月25日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文の紹介がありました。テュービンゲン大学南アフリカの研究者たちによる成果です。
ケンブリッジ考古学誌に発表されましたが、普通には閲覧出来ません。

 弓矢というのは先史時代の文化の指標になると考えられています。それは南アフリカでは、およそ64,000年前に出現したと言われています。シブドゥ洞窟という所で発見されたものを、放射性年代測定法で調べたものです。何度も言いますが、この測定法はコンピューターによる模擬実験が入って来るので、あまり信頼されていません。
 この洞窟に関する情報はhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0305440307002142 にも出て来ますが、要約の中にこの技術が少なくも2万年前のものと記されています。

日本では縄文時代のはじめ頃からイノシシなどを仕留める為、弓矢が使われていました。その矢の先端には、だいたい黒曜石の鋭い石器が嵌め込まれていました。

 研究者たちは2008年に発見された考古学的遺物と民俗学からの類推を交えて、弓矢を作るのに必要な方法を再構成してみました。弓と矢は、針と糸のように相補的な道具ですが、特に複雑である事が分かりました。矢柄前部を含めた単純な弓矢を作るのに、10もの異なる道具が必要であり、弓だけで22もの原材料と3つの半製品(他成分の接着剤など)、そして5つの生産段階が必要となってきます。そしてそれに伴う矢を作るには、さらなる段階が必要だとの事です。
 その研究はホモ・サピエンスの歴史の初期段階での道具の使用としては、高レベルの複雑さがある点を示す事が出来た、と研究者たちは言っています。右図は竹鏃。
 するとどうでしょうか。人間の歴史の初期からこうしたハイレベルの技術が発達していた事実を考えると、徐々に脳などが進化してそうなったという事は言えなくなります。人の祖先はチンパンジーではありません。
 聖書の観点からすれば、人間は創造の六日目に完全に整えられたものとして創造されました。
 ですから最初の人アダムは、卓越した頭脳を備えていました。
 「神である主が、土からあらゆる野の獣と、あらゆる空の鳥を形造られたとき、それにどんな名を彼がつけるかを見るために、人(*アダム)のところに連れて来られた。人が、生き物につける名は、みな、それが、その名となった。こうして人は、すべての家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名をつけた…」(創世2:19−20)。