ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

嘘をつく事が少なければ少ないほど健康の為によい

 2012年8月5日のサイエンスデイリサイト(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/08/120806093944.htm)では、上記の題で論文が紹介されていました。アメリカ心理学会第12回年次総会で、ノートルダム大学心理学教授のアニタ・E・ケリー博士らが研究した結果です。
 それによりますと、嘘をつきたい誘惑にかられた時に真実を伝えると、その人の精神的・身体的健康は有意に改善されたという事だそうです。
 ケリー博士は日常生活でアメリカ人は週平均でおよそ11回嘘をつく事が分かったので、さらに正直な生活を送ったら、もっと良い健康状態がもたらされるのではないかと考えて、調査に踏み切りました。
 実験には110人の人々に参加してもらいました。そのうち34パーセントが地域の大人で、66パーセントが大学生でした。18歳から71歳までで、平均は31歳でした。調査は10週にわたり続けられました。
 参加者のほぼ半数は10週間、大きな嘘も小さな嘘もつかないよう指示されました。残り半数は対照群で、嘘について特別な指示は与えられませんでした。
 双方の群の人々が毎週研究室に通い、健康やそれに関連する措置を受け、嘘発見器によるテストも実施され、その週に犯した大きな嘘や、小さな嘘について評価を受けました。
 その結果嘘をつかない群では、それと健康改善との繋がりがかなり強い事が分かりました。嘘を全くつかない事は難しいので、他の週と比較してみて、3回ほど小さな嘘をつくだけに止まった人々は、平均およそ4回精神的健康(緊張感や憂鬱さ)への不平が少なく、身体的な不平(咽頭痛や頭痛)も3回ほど不平が少なかったそうです。それが対照群では3回の小さな嘘につき、およそ2回だけ精神的健康への不平が少なく、身体的な不平は1回少なかっただけだったそうです。それは大きな嘘について比較しても同じような結果でした。
 さらに10週での研究期間で、嘘をつかない群は5週までに自分の事を比較的正直であると見ていました。また嘘が少なければ自分に近い人物との関係が改善され、社会的相互関係もさらに円滑になってゆきました。
 その結果嘘をつかない群の人々は、他人との日々の対話で嘘をつかない努力をしていると述べていました。日々の行ないでただ真実だけを語る事が出来ると分かったと言った人もいました。仕事が遅れたとか達成出来なかったといった問題でも、虚偽の弁解をするのを止めたと言った人もいました。やっかいな質問に対しては、その質問者の気持ちを逸らす為に別の質問をしてみる事で、嘘を回避出来る事を知ったと言った人もいました。
 そこで共同研究者であり統計学者でもあるウオン博士は、「統計分析によりこの人間関係の改善は、健康状態の改善をかなりよく説明している事が示されたし、その健康状態の改善は嘘をつく事が少ない事と関連していた」と言っています。
 この論文はまだまだ分析試料が少なく、結果に本当に有意な差が出るのかちょっと不安ですが、研究者たちはさらに科学的な検証を進めたいと言っています。(*英文がややこしく、うまい日本語にならず済みません)。
 嘘をつかない事、これはモーセ十戒の九戒に出て来ます。

 「あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない」(出エジプト20:16)。
 しかしイスラエルの人々は荒野での試練で、何度も神に対して不正直になり、嘘も多くつきました。結果として不平不満がたらたら、精神的憂鬱も付き纏いました。正直でなくなる、嘘をつくという事が、いかに不健康であるか示されていますが、私たちは弱い者ですから、つい小さな嘘、罪のない嘘をついてしまいます。しかし信徒としては、心の中に内住される助け主である聖霊なる神が、その罪を自覚させて下さるので、悔い改める事が出来ます。
 でもモーセ十戒のような手本のない日本の政治家は、本当に嘘ばかりついて恥じる事がありません。嘘の上塗りばかりしています。国のリーダーがそうであれば、その子孫も平気で嘘をつくでしょう。その煽りを受けて大多数の国民が精神的にも身体的にも、ますます病んでゆくでしょう。
 いや嘘をついている政治家当人が嘘によって国民の非難の的にされ、敵意、争い、党派心、分裂といった病弊が心の深いところで渦巻く事になります。病気になって倒れる事もあり得るでしょう。あの時の東電社長清水氏や吉田所長のように。
 私たちはとにかく嘘を減らし、健康な生活を維持するよう努めましょう。