ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

人間の脳の進化という無用な研究

 2012年8月12日のICRサイト(創造研究所=http://www.icr.org/article/6934/)では、科学ライターのブライアン・トーマス氏が、上記の題で記事を書いていました。
 科学者たちは人間の言語処理(脳)力が、話せない祖先からどう進化して来たのかという問題の立て方をし、その理由が分からないでいます。最近の技術の進展で、科学者たちはこの問題を新しいやり方で探る事が出来るようになりました。しかしそのうちの一人の論評は、二つの欠陥を示しています。
 それは米国科学アカデミー紀要に提出されましたが、特にFOXP2(フォックスピーツー)と名付けられた特別な遺伝子の発見と、意味付けの来歴を要約していました。下左図は715個のアミノ酸から成るFOXP2タンパク質。http://www.pnas.org/content/early/2012/06/21/1201894109.full.pdf+html

 1990年研究者たちはFOXP2に対する特殊な突然変異が、遺伝性の言語障害を英国の或る家族にもたらした事を発見しました。その遺伝子はDNAにしっかり結合し、タンパク質を生み出しますが、同時に他の遺伝子の発現も制御しています。
 最初科学者たちはこの一つの遺伝子の小さな変化が、推定されるサルに似た人間の祖先の脳で、劇的な変化を生み出したのかもしれないと考えました。例えば、2002年のネイチャー誌の報告では、FOXP2の人間に特有な形は人間の言語の進化に直接関係あるかもしれない記されていました。エモリー大学のトッド・プレウス氏は、「人間に特有の特徴(言語)と関連した遺伝子FOXP2は、進化論信奉遺伝学者には夢がかなったように見えたかも知れません」と書いています。それは人間の脳がチンパンジーの脳からどのようにして進化して来たのかを説明する言語遺伝子であると考えられたからです。でもそれはあり得るでしょうか?違います。脳の言語進化を説明するかぎとしてFOXP2に対する大きな希望が持たれたにもかかわらず、それは実際の研究で壁にぶち当たりました。FOXP2遺伝子活動の分析をすると、それが言語を促進する脳組織で使用されているだけではなく、多様な用途をもって身体の様々な組織でも使用されていた事が示されたのです。全哺乳動物、鳥類、魚類、爬虫類、そして鰐を含む広い動物を勢揃いさせてみると、ほぼ同じ遺伝子を分かちあっています。例えば人間とチンパンジーでは715個のアミノ酸のうち2つだけが違い、マウスでは3つだけです。しかしそれらの生物のいずれもが、人間のように話せません。
 FOXP2が脳だけでなく、他の身体組織の多くの特徴に関与している事が分かったので、それは進化論的研究方法で見落とされていた最初の欠陥となります。DNAの違いが最初から存在していた事が強く推定されます。
 二番目の欠陥は、科学者が人間進化という誤った論理に依存していた事です。それは証明しようと思う事柄がある時に、証明されていない論点を最初から真実と決めてかかる事です。ですから2002年のネイチャー報告では、進化を最初から真実と決めてかかりました。科学者たちが用いた方法は、FOXP2配列データを、進化を想定する図式のうちに無理矢理合わせたに過ぎません。歴史科学では常に偏見が付き纏います。
 プレウスと他の人々は、FOXP2が多くの生物の多くの身体組織を通じ、多様な働きをするために意図的に配置された可能性について触れていません。けれども創造科学ではFOXP2研究を特徴づけるこの二つの欠陥のいずれにおいても悩む事はありません。なぜか?
 「神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた」「神はこのように、人をご自身のかたちに創造された」(創世1:25,27)。
 神は動物や人の創造の行程では、はじめからDNAの塩基配列を少しずつ違うように、さらにそれらに他の複雑な機能も持たせて企画し取り掛かられたからです。人間は人間として、チンパンジーチンパンジーとして造られました。ネアンデルタール人もFOXP2遺伝子をちゃんと持った「現代人」です。それでも皆様は人間の先祖がチンパンジーだと思っておられるのですか?