ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

干ばつで原発停止

 2012年8月20日、何気なくナショナルジオグラフィックニュース日本語版を見ていたら、「アメリカ、猛暑と干ばつで原発停止」という題の記事が載っていました。
 これまで原発停止と言えば、事故や定期点検などが挙げられたでしょうが、このサイトでは「猛暑と干ばつ」と書かれています。
 そこで原因を記事から見てみると、今米国では西部を主体に記録的な干ばつに見舞われています。その為極端な水不足になり、とうもろこしや小麦の生産が落ちて、日本でも輸入価格が上昇している事は新聞でも既に報じられました。
 ところがこの干ばつによる被害は、そうした穀物に止まらず、何と原子力発電所にまで及んでいるとの事です。対象となっているのは、コネティカット州南東部にあるミルストン原子力発電所で、2つある原発のうち1つが停止しました。

 それはどういう事かと言いますと、この猛暑と干ばつで深刻な水不足が生じているのみならず、原発の立地しているすぐ近くのロングアイランド湾における海水温度が上昇し、もはやタービンなどの施設の冷却水として使用出来なくなったからだそうです。海水温の安全基準は23・8度C(=74.8度F)だそうですが、現在その温度をかなり上回っているようです(7月平均で上限を1・7度上回りました)。AP通信によりますと、ニューヨーク州にあるストーニーブルック大学のロバート・ウイルソン教授によると、26・7度Cまで上昇している箇所もあるそうです。
 一方もう1基の原子炉は冷却水としてロングアイランド湾のかなり深い所から汲み上げていますが、ここまで海水温上昇が及ぶと、もう打つ手がないとの事です。ちなみに2基の原発で2,100メガワットの電力を生産しているそうですが、この1基の停止で40パーセントも減少するそうです。原子力規制委員会の広報担当者も、ただ海水温が冷えるのを待つのみと言っています。
 こうした「想定外」の原発停止は操業以来37年間全く無かったそうで、地球温暖化が進むとされている現在、そういう事態も今後想定しなければならないという事になりそうです。日本でも冷却水に海水を用いているわけですから、全国にある原発周辺の海でも、そういう事は皆無であるとは言えないのではないでしょうか?
 さらに小出京大助教の『原発のウソ』によりますと、原子力発電所は海水をその中に引き込んで、それを温めてまた海に戻すことで原子炉の熱を捨てている」とありますが、詳しく見ると、原子炉では300万キロワットの熱を出して、3分の1だけを電気にして、3分の2は海を温めている事になります。それを私の時代、良く知られた活動家水戸巌氏は「海温め装置と呼びなさい」と小出氏に教えていたそうです。それもあって「日本近海は異常な温かさになっている」のですから、やはり昔神が定められた下記の海陸循環のシステムだって、人間の手により狂ってしまっていると言えるような気がします。
 「川はみな海に流れ込むが、海は満ちることがない。川は流れ込む所に、また流れる」(伝道1:7)。
 私たちに出来る事は、その主に海水温が下がるように祈り続ける事くらいでしょうか?