ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国で自前のレアアース確保

 2012年8月26日の朝日新聞に、「米、レアアース確保に本腰」という題の記事がありました。
 レアアースという片仮名語で定着してしまった言葉ですが、希土類と化学の教科書に書かれ、原子番号57のランタンから始まり、セリウム、プラセオジムネオジムプロメチウムサマリウムユウロピウムガドリニウムテルビウム、ジスプロシウム、ホルミウムエルビウム、ツリウム、イッテルビウム、そして最後の71番ルテチウムまでの15種類の元素を指しています。名前を聞いただけで、私たち庶民にはなじみの薄いものです。右下がネオジムの磁石。ネットから借用。

 しかしそれらは電気モーター、コンピューター、電池、液晶ディスプレイ、携帯電話、携帯音楽プレーヤーなど、電子機器を主体に広い範囲で用いられています。従って各国ともその確保に奔走されています。
 特に近年中国の生産が著しく、世界生産量の97パーセントを占めているそうです。しかし中国はレアアース輸出規制強化を今年の始めに行い、各国の非難を浴びて来ました。その後中国は若干輸出を増やしましたが、先進国としてはまだ深刻な品不足の状態です。
 そうした中、米国では地質調査所の調べで、「資源の枯渇はあまり危惧されていない」(ウイキぺディア)状況です。政界の10パーセントは占めているそうです。従って景気の悪い米国が自前で希土類を確保しようとするのは、当然の動きでしょう。
 朝日には特にモリコープ社の所有する「マウンテンパス鉱山」が、10年ぶりに再会された事が記されていました。これはカリフォルニア州南部のモハベ砂漠という所に存在する鉱山で、既に1952年には生産開始、ところが次第に中国産に押されて、2002年に閉山したそうです。従って今回の政府認可で10年ぶりに生産が再開されました。この復活の為に、モリコープ社は「プロジェクト・フェニックス(不死鳥)」と名付け、事業を軌道に乗せるべく張り切っています。しかしこの広いすり鉢状の露天堀りによる、大量の土砂の運び出しで、今後新たに公害問題も発生すると予測されます。

 世界での資源埋蔵量は限られています。従って新技術でも開発されない限り、やがて枯渇し、携帯電話などの生産が追い付かなくなる事もあり得ます。
 この米国カリフォルニア州南部マウンテンパス鉱山からは、重機を使って掘削が進められています。そして私たちは希土類から作られた製品を享受しています。
 では聖書ではどうでしょうか。
 「あなたがたが見ておられるうちに、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました」(ダニエル2:34)。
 これは不思議な表現です。大きな石が人手によらず切り出される、どうしてこんな事があり得るのでしょうか?あり得るのです。人手によらずというのは、神の御手によってという事です。そしてこの石は救い主イエス・キリストを象徴しています。そしてこのお方が鉄や粘土で象徴される敵対的諸国を打ち破り、千年王国を樹立される事を意味しています。この石なる方に頼る人は、携帯で楽しんでいる人々には比較にならないほどの、大きな恵みを得る事が出来ます。