ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

政治の顔 軽く薄く

 2012年9月19日の朝日新聞に上記の題で、「自民・民主党首選を前に」という副題で記事がありました。
 選挙が近づくと立候補者のポスターが作られ、ボードに貼り出されますから、いやでも目につきます。ですから各候補者は有権者が「新しい顔選び」をする際、自分の顔が少しでも良く見えるように工夫して、有利になるよう気を使います。
 そこでイラストレーターとして有名な南伸坊さんが、過去現在の政治家の顔をつらつら眺めて、その人に似せた肖像写真を作っています。

 朝日には石破茂氏、麻生太郎氏、野田佳彦氏の肖像画が載っていましたが、なかなかの出来栄えです。よくこんな変装が出来るなと感心しました。ちなみにグーグル画像を検索しましたが、麻生氏のが見つかっただけでした。そこで加藤紘一氏の肖像写真を載せておきます。まず南氏とは気づかないでしょう。

 南さんに言わせると、野田首相とか自民党の谷垣議員などは、会社でもよく見かけるようなごく普通の顔で、ちょっとやりにくそうです。
 その点昔の政治家たち、特に吉田茂などはうまく工夫出来そうです。
 それは政治漫画でも言えます。今は読んでいませんが、週刊朝日の最後には山藤章二氏の似顔絵塾というのがあり、各界の有名人の似顔絵を一般に募集していて、実にうまいなあと思います。右下イチロー選手。

 元自民党総裁河野洋平さんは、昔の自民党の総裁選では「修羅場を踏み、実力を試される中、同志を増やす権謀術数にも意を注がなければならなかった」ので、妖怪や古狸のような面構えの老人が居並んでいたとの事です。
 有権者も総裁がコロコロ変わるので、顔が頭に定着しないようです。
 そこで信頼に足る政治家の顔とはいったいどんなものなのか?と記者は問うています。
 それに対して南伸坊さんは、決め手が顔の中にある目だと言います。その候補者の目をつらつら眺めれば、この人は誤魔化さない、嘘をつかない、又は曖昧な政策を採るとか言った事がだいたい分かるようです。
 一方舞台演出家の栗山民也さんは、他人の話を聞く時の表情だと言います。「地味な存在でも、人々の小さな声を聞き、その声を背負って対話できる人」が、信頼出来るそうです。
 なるほどと思いました。聖書でもイエス・キリストは「目」の事と「聞く耳のある者」の事を話されました。
 「からだのあかりは目です。それで、もしあなたの目が健全なら、あなたの全身が明るいが、もし、目が悪ければ、あなたの全身が暗いでしょう。それなら、もしあなたのうちの光が暗ければ、その暗さはどんなでしょう」(マタイ6:22−3)。
 これは信仰の目をしっかり天に向けていれば健全で、周囲の全てが明確に見え、生活が輝いていますが、そうでなければ、何も明確に見えず、暗さと混乱あるのみで、フラフラするといった、霊的な意味合いで使われている箇所です。しかし現実の政治家にも適用出来るでしょう。
 「『また、別の種は良い地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。』イエスは、これらのことを話しながら『聞く耳のある者は聞きなさい』と叫ばれた」(ルカ8:8)。
 他人の言い分に傾聴する事、これは救い主の最も重視された事の一つでした。ですから聞く耳を持たない者は、決して良い実を結ぶ事がありません。
 現在の政治家たちはどんな顔つき、目つきをしていて、他人の視線や真摯な訴えにどう対処しようとしているのでしょうか。