ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

電気の節約

 2012年10月6日の朝日新聞の記者有論というコラムでは、文化くらし報道部の斉藤賢一郎氏が、「5アンペア生活 原発ゼロへ小さな手応え」という題で記事を書いていました。
 斉藤氏は一人暮らしをしています。そして福島赴任中に原発事故に遭いました。従って現地の惨状を目の当たりにしています。それで東京に戻ってから、福島の犠牲の上に立つ東電の理不尽なやり方に反発し、ほぼ3か月前、東電との契約を40アンペアから5アンペアに下げて、尚豊かな生活を維持出来るか試してみました。

 結果は8月分で1208円だったそうです。しかしその為には幾つか犠牲が必要でした。まず5アンペアでは電子レンジや炊飯器といった電気を食う機器は使用出来ません。そこで工夫が必要です。その為ご飯を食べる為には、鍋を使って炊飯します。またチンするコンビニ弁当は蒸して温めます。たぶん冷凍食品も鍋やフライパンなど可能な方法で温めているのでしょう。
 それに対しては「極端すぎる」「変わり者だ」といった批判を受けたそうですが、とにかく始めて見ると、「発見に満ちていて飽きることがない」と、斉藤氏は語っています。「生活の幅が広がる実感があった」とも。
 ほぼ3か月後の反応として、若者からお年寄りまで、多くの共感の便りがありました。さらなる節電、アンペアダウン…エネルギー消費を減らそうと本気になっている人々の数は、相当なものになると、斉藤氏は実感しました。
 私も原発ゼロへの主張から、この夏はとにかくどれほど暑くても、クーラーや扇風機さえ使わないと決心し、それを実行しました。使ったのは昔からの優れものである扇子だけでした。
 それで東電の電気使用量のお知らせを見たら、30アンペアの契約で使用料85kwh、2403円でした。昨年8月は90kwhだったので、5kwhの節電となりました。
 今年の夏は夜間に蒸し暑い日が比較的少なかった事と、築35年のマンションの6階南西角の部屋で、風通しが良いのも幸いしています。皆が皆そうであるとは限りませんが、とにかくそれで我慢出来満足しています。寝苦しい夏の為に、ユニクロの衣料やジェルマットを敷いた事も大きな助けとなっています。
 こうしたささやかな試みがもっと広がり、原発ゼロが実現するよう努力するのも、私たち一人一人の責任ではないかと思っています。
 聖書では欲望を抑えるという意味で、「自制」という言葉が載っています。
 「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです」(コリント第一9:25)。
 ここで闘技をする者を反原発の戦いをする者と言い換えてみれば、立派に適用出来ます。