ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国とイスラエルは共同でイラン核施設を攻撃する

 2012年10月9日のイスラエル新聞ハアレツを見ていたら(http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/u-s-israel-considering-joint-surgical-strike-on-iran-s-nuclear-facilities-1.468855)、「米国とイスラエルは共同してイランの核施設を局部攻撃する事を考えている」という題で、クリントン政権時代の役人だったデビッド・ロスコフ氏が外交政策報告(http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/10/08/wanted_a_truly_credible_military_threat_to_iran?page=0,1)に発表した報告書を紹介していました。画像は朝日コムから借用。

 それによりますと、イスラエルと米国は軍事的報復を招く「越えてはならない一線」について、今尚見解の一致を見ていませんが、イスラエルとしてはこれまでの論議を棄却して、新たにもっと限定された攻撃を行なうべきである事を提案しています。
 ロスコフ氏の外交政策報告を注意深く読むと、氏自身が直接言及しているわけではありませんが、小規模な攻撃が最もあり得る軍事的選択肢であり、実行に移せばほんの数時間で、最悪の場合でも1〜2日で終了するとの事です。その為にはイランの核施設に対する米国とイスラエルによる共同局部攻撃(大抵事前の通知なしで特定のターゲットのみに対処することを意図した攻撃)が必要であるそうです。イスラエル単独では不可能のようです。それがイランの宗教的指導者たちの思惑を阻止する本当の好機となります。
 それはイラク、シリア、レバノンなどの平和な推移を鼓舞する事になるそうです。またそれはロシアや中国への明確なメッセージとなるようです。
 なぜそんな作戦が今浮上しているかと言いますと、共和党大統領候補のミット・ロムニー氏が、オバマ大統領の中東政策は機能していないと非難しているからです。ロムニー氏は軍事的拡張を主張している、ブッシュ前大統領と同じほど危険な人物です。選挙に絡んでの戦略は、イランばかりでなく周辺諸国にとっても不幸な結果を招く事になり、オバマ氏もノーベル平和賞を受けているからには、選挙勝利か平和かの選択を慎重に考えるべきです。
 聖書にも或る国に対する共同攻撃作戦は載っています。たとえばイスラエルとユダがアラムを攻撃する場面があります。
 「彼(=ユダの王アハズヤ)はアハブの子ヨラム(イスラエル王)とともに、アラム(現シリア)の王ハザエルと戦うため、ラモテ・ギルアデに行ったが、アラム人はヨラムに傷を負わせた」(列王第二8:28)。
 このイスラエルとユダの王は、主の目の前に悪を行なっており、共同でアラムを攻めましたが、結果としてイスラエル王は重傷を負、主の祝福を失いました。同様にイスラエルと米国の共同作戦が実行されると、どちらかが手痛い打撃を受ける事になりそうです。