ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

大飯原発断層調査に渡辺満久教授が加わる

 2012年10月17日の朝日新聞に、「大飯の断層例月調査」という題の小さな記事がありました。これは原子力規制委員会が17日に決定した事で、少し遅れましたが、11月2日に現地調査が実施されます。
 それで調査のメンバーはと見て来たら、原子力規制委員会委員長代理島崎邦彦氏(地震学)、立命館大学教授岡田篤正教授、産業技術総合研究所の重松紀生主任研究員、信州大准教授廣内大助氏と来て、最後に東洋大の渡辺満久教授の名前がありました!私は小躍りして喜びました。
 島崎氏を除く4人はこれまで原発審査に関わっていない、学会の推薦を受けた人々です。
 共産党の新聞赤旗によると、既に経済産業省原子力安全・保安院は7月17日に、専門家による意見聴取会を開催し、断層の再調査の必要性を認識していました。

 勿論関西電力大飯原発の断層について、活断層ではないと反論しました。その調査は1985年、試掘抗(トレンチ)を掘って、その結果を報告していました。ところがその調査写真や図面が極めて杜撰でした。それは考古学をやって、トレンチの断面を土層の違いを含め詳細に観察して記録し、その断面を写真に収める作業を経験している私でもよく分かります。こんな事が3、4号機設置許可申請提出資料としてまかり通っていたのです。
断面の雑なスケッチと、ブルーシートで相当部分を隠しての公開画像がネットに載っています。

 このスケッチはこれまで全く公開されていませんでした。都合の悪い所を隠す工作がありありです。しかし渡辺教授はそのスケッチにある黄褐色粘土に特に注目して、活断層の可能性を指摘しました。断層粘土は断層ガウジとも呼ばれており、断層角礫と共に破砕帯に存在します。この断層粘土の厚さと、どれくらい滑ったのかは、一定の関連があり、1メートルの厚さに対して、100メートルの滑り量になるそうです。
 一般に岩盤が破砕されると、断層角礫が形成され、角礫の細粒化が進行すると、粘土鉱物が形成されます。また断層運動により発生する摩擦熱も粘土形成を促進させる事になります。
 このあたりの専門家である渡辺教授が加わった事で、大飯原発活断層であると認定される可能性は大きくなりました。ただしネットで調べた限りでは、島崎氏を除く3人についての情報はありませんでした。
 原子力規制委員会の田中委員長は、もしその結果活断層と分かれば、大飯原発を廃止すると明言しているそうですが、果たしてどうなるでしょうか?私たちはこの調査を注意深く見守り、偏見なしの良い結果が得られる事を待ち望んでいます。
 聖書に「密議をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって、成功する」(箴言15:22)とあります。
 ここで密議と訳されたヘブル語ソードは会議で良いでしょう。活発な議論がなされ、うまく成功すれば、原発推進派にとって大きなダメージとなるでしょう。