ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

世界で最悪の騒音:なぜ私たちは不快な音にたじろぐのか

 2012年10月12日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文が紹介されていました。
 研究したのは英国のニューキャッスル大学などの科学者たちです。彼らは音を処理する脳の領域、即ち聴覚皮質とアミグダラとの相互作用を明らかにしました。
 ネットで調べますと、聴覚皮質は「聴覚にかかわる器官(外耳、中耳、内耳、聴神経、聴覚皮質)のうちで大脳皮質の側頭葉に存在する部分のこと」とありました。そこに第一次、第二次、第三次聴覚野というものが存在します。特に第一次聴覚野は「音高や音量などの、音楽の基本的な部分を同定することが出来ると考えられる」とウイキぺディアにありました。

 次はアミグダラです。脳の深いところにあって、「恐怖を担当する脳の領域、扁桃体」といった説明がありました。

 少し前の医学書などを見ますと、これまで耳から入った音は信号に変えられ、ます側頭葉の視覚野に行き、そこからアミグダラに行くものと説明されています。これまでアミグダラは専ら不安や恐怖を引き起こす中枢と見られていました。
 今回の研究では13人のボランティアにFMRI(*機能的磁気共鳴画像法)を用いて、最も不快な音から、最も快適な音までを聴いてもらい、それらを等級分けしてもらいました。すると耳が最も敏感になる周波数帯域が見つかりました。それはおよそ2,000〜5,000Hzの帯域で、治験者たちはそこの音を不快に感じている事が分かりました。
 そしてその不快な音を聴いた時、否定的な感情を処理する過程で、アミグダラが活発になっている事が判明しました。また受け取った不快さの等級分けでは、アミグダラと視覚野で違いが生じ、アミグダラが実質的に脳の視覚野を管掌し調節している事も分かりました。極めて不快な音は、アミグダラが感知するという事です。両者の相互作用に関しては、不快な音に対してまずアミグダラが感知し、その信号を聴覚野に受け渡すという事であるようです。
 等級分けされた不快な音は、1瓶の上で鳴らすナイフの音、2ガラス容器のフォーク、3黒板のチョークの音、4瓶の上でのプラスチックの棒の音、5黒板での爪の音、6女性の金切声、7工場で使うグラインダーの音、8自転車のキーキー鳴るブレーキ音、9赤ん坊の泣き声、10電気ドリルの音の順でした。一方快適な音は1拍手(喝采)の音、2赤ん坊の笑い声、3雷の音、4水の流れる音の順でした。皆様は如何ですか?
 聖書ではこんな例があります。
 「たとい、私が人の異言や、御使いの異言で話しても、愛がないなら、やかましいどらや、うるさいシンバルと同じです」(コリント第一13:1)。
 異言は特別な人でないとわけのわからない特別な言葉と言えるでしょう。普通の信徒ならアミグダラが不快と感じるものです。