ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

男と女見え方が異なる

 2012年8月31日のサイエンスデイリサイトに、「脳は男女でモノの見方が異なると主張する:脳の視覚中枢の研究での発見」と題して、論文の紹介がされていました。
 ニューヨーク市立大学の研究チームの報告です。
 人の大脳皮質、特にその視覚野においては、高濃度の男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体が存在し、像の処理に関与しています。また視覚野胚発生時に神経細胞の発達を制御しています。そうした神経細胞ニューロン)は男性のほうが女性よりも25パーセント多く、「男の脳」と「女の脳」はほぼ胎児期に確定されると考えられています。
 研究者たちは色覚・視覚とも正常な16歳以上の男女を対象にテストを行いました。
 それには視覚のコントラスト感度関数(CSF)というものが駆使されました。まず濃淡の異なる線を水平・垂直に変え、それが水平であるか垂直であるかを選ぶテストです。濃い線と淡い線が交互に変わると、像は揺らめきます。その線の交代を速くしたり遅くしたり、その線が互いに近くなっているか、遠くなっているかを変化させてみると、総合的に見て、男性のほうが女性より急激に変化する像を決定する能力が優れている事が分かりました。つまり男性では女性と比べてコントラスト感度は高いことが分かりました。

 次に波長順に色が並べられたスペクトルを用いて、提示された色を説明する実験を行ったところ、男性の色覚では女性と同じ色彩を経験するのに、長い波長のほうにぶれました。同じ色(赤、黄、緑、青など)を経験するときに必要とする波長は、女性と比べて男性でわずかに長いことが確かめられたのです。さらに色を区別できなかったスペクトルの境界の幅は、男性でより広いことが確認されました。
画像 コントラスト感度曲線です。(*横軸に空間周波数、縦軸にコントラスト感度を対数目盛で表示したものを視覚系のコントラスト感度曲線と言います。低いコントラストで対象を認められる程、コントラスト感度は高いことになります)。
 結果として男性は細かい所や急激に動く像を把握する能力が高く、女性は色を識別する能力が高いと推定され、男性と女性では視覚に関する得意分野が異なるかもしれないという事になりました。
 結局男女の類似と相違は神が意図的にそのように創造されたからだという聖書の記事を、このテストは裏付けています。
 「しかし、創造の初めから、神は、人を男と女に造られたのです」(マルコ10:6)。