ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

IMFのラガルド専務理事ら仙台の被災地訪問

 2012年10月15日、IMFの専務理事クリスティーヌ・ラガルド氏が、仙台を訪問した時の事をハフポストサイトに寄稿していました(http://www.huffingtonpost.com/christine-lagarde/sendai-a-tale-of-natural_b_1967431.html

 ラガルド氏は国際通貨基金IMF)・世界銀行年次総会に出席する為、日本を訪問しました。そして真っ先に訪れたのが仙台です。
 この寄稿の題は「国の災難、立ち上がりと復調の物語」といった感じです。
 氏は謙遜と敬意をもって、大震災から18か月以上経過した今、この仙台に来た事を伝えています。
 氏はまず仙台市立荒浜小学校を訪れました。ここは2階まで津波が押し寄せましたが、避難して来た人々は4階以上に逃れて無事でした。しかし今もがれきがゴロゴロしており、押し潰された車もまだそのまま、校舎内部の廊下や教室は荒廃した状態です。
 氏は英雄的な頑張りを見せた地方の社会の一体性を強調し、この地域の子どもたちが「さらに元気になっている」という学校長の話を聞き、それを記述しています。
 次は同じ仙台市の海岸公園冒険広場です。災害は135万トンの瓦礫を生じさせましたが、それを3年計画で分別し、リサイクルする計画があるそうです。大規模な事業になると記述していました。
 そしてラガルド氏は誰もがこの破壊の規模のすごさに驚愕しつつも、勇気と決意と集団行動をとった事を記しています。そこでこの節の題は「災害が勝利に変わった」です。
 次の章は「その経験から学ぶ事」です。仙台会合は、災害管理に関して日本の経験から学ぶ機会を提供されたとし、国際社会が防御を強化し、危険を減らし、自然災害に対する人間と経済のコストを下げる事がどのようにして可能かを探りました。それはIMFの中心的な仕事ではないけれど、何かするべき役割があるとし、その鎖が保たれれば、小さなきずなでも必要だと言っています。
 それは朝日に載った世界銀行の総裁も言っていました。「東北の皆様との絆を深めたい」と。
 それから再起の事例を紹介していました。2010年のハイチ地震についてでした。IMFは復興の基礎を置く事への援助を提供して来たと。それには様々な技術援助も含まれていました。
 そしてラガルド氏は5つの教訓を挙げています。災害への早期の警告、速やかで柔軟な出費の移動、あらゆる機関の協調、援助の効果的使用の為の透明性、再建復興の為の成長戦略です。
 最後の章は「貴重な機会」でした。
 ラガルド氏は会合に参加して、どうしたら防御態勢を強化し、緊急事態によりよく対処できるかという事について、今後考える為の貴重な機会となった事を述べています。
 荒浜小学校の校長は「子供たちが希望と夢を持てるように」というのが望みであると言っていましたが、それこそIMF世界銀行が共有するべき目標であると結んでいます。
 しかしラガルド氏はたまたまうまく災害を切り抜けた所しか見ていません。東北の広範な地域、そして福島はいまだ悲惨な目に会っています。
 ですから短い滞在期間でこの東日本大震災の全貌を把握する事は、所詮無理でした。
 聖書のキリストはこういわれました。
 「ヨハネの使いが帰ってから、イエスは群衆に、ヨハネについて話しだされた。『あなたがたは、何を見に荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。でなかったら、何を見に行ったのですか。柔らかい着物を着た人ですか。きらびやかな着物を着て、ぜいたくに暮らしている人たちなら宮殿にいます』」(ルカ7:24−25)。
 ラガルド氏の視察で、悲惨さをなめ尽くした人々との会合が設定されなかったのは残念です。でも所詮役人がこうした場を設定するので、実現はしませんね。