ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

レーザーの力による「針」が痛みのない注射を約束する

 2012年9月13日のフィズオルグサイト(http://phys.org/news/2012-09-laser-powered-needle-pain-free.html)では、上記の題で記事が紹介されていました。韓国ソウル国立大学の教授ら研究者のチームによる成果です。
 毎年実施されるインフルエンザの注射や各種予防接種では「痛い」針が使われる為、必需品であっても、医療では最も人気のないものです。でもその痛さがあっても、皮下注射針は依然として、簡単に使用出来、正確に制御出来るので、選択肢のトップを行っています。
 けれども極微の薬を皮下に噴出させ、空気の一吹きと同じように無痛のまま処置する、レーザーを基にした新しい方式が、まもなく出回りそうです。
 それはそのレーザーの媒体として、エルビウム添加イットリウムアルミニウムガーネットという長ったらしい名称のものを使用します。ガーネットとは「硬いガラス状の鉱物」(様々な金属のケイ酸塩)の総称という意味です。

エルビウム原子番号68の元素。元素記号は Er、イットリウム原子番号39の元素。元素記号はY、アルミニウムは原子番号13の元素。元素記号は Alですから、このレーザーは英語ではEr:YAG laserと略して呼ばれています。微量の薬の正確な流れを、正確な力で推進させます。
 しかしそれは全く新しいものではなく、既に皮膚科医が皮膚の損傷やニキビ痕治療の為に使用しています。

今度の新しいレーザーは、投与する液体状の薬を含む小さなアダプターと結合しており、さらに推し進める液体として作動する水を含んだ小室を備えています。レーザーの各波長は2,940ナノメーターで、水に容易に吸収されます。その為比較的大きくより安定した蒸気の泡を形成する事が出来、それが次に皮膜に高圧を引き起こし、皮膚へ浸透して、薬を極めて狭い領域(髪の毛の直径ほど)に注入出来るというものです。薬の量から浸透する深さまで正確に制御出来るそうです。深さは500マイクロメーターが目標で、そこには神経の末端が届いておらず、痛みを感じる事がありません。
これが普及すれば、子どもたちがもはや注射で痛がったり、泣き叫んだりという事はなくなるでしょう。
聖書には針という言葉が登場します。
「死のとげは罪であり、罪の力は律法です」(コリント第一15:56)。
ここに出て来る「とげ」(ギリシャ語ケントロン)はまた「針」という意味でもあります。どちらも痛いものです。「死のとげは罪」、島尾敏雄の小説『死の棘』はこの箇所から採られています。ここは死に、刺す力と滅ぼす力を与えるものが罪という事になります。罪が死の原因です。悲痛、苦悶、悲惨さ…あらゆる傷、害悪を与える為、毒の性質を持つ針に譬えられています。その罪を引き起こすものが旧約の律法です。
 それはとにかく予防接種で泣く子がいなくなったら良いですね。早く普及して欲しいものです。