ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

食糧・燃料・森・気候―生物燃料という難しい問題

 2012年10月18日のグリーンピースサイトでは、上記の題で記事が書かれていました(http://www.greenpeace.org/international/en/news/Blogs/makingwaves/food-fuel-forests-and-climate-the-biofuels-co/blog/42642/
 最初に「化石燃料は地球の気候を駄目にするので、別の選択肢を見出す必要がある」と記述されています。
 それは大抵の人々が得ている簡単なメッセージですが、別の選択肢とされているものの一つが、また気候を駄目にするだけでなく、飢餓を駆り立てるものであるとしたら、どうなるでしょうか?私たちは立ち止まって再考する時ではないでしょうか。
 10月17日ヨーロッパ連合はこの問題の解決に向けて暫定措置を採りましたが、それは車やトラックの為に使われる生物燃料を増加させるという以前の政策を変え、5パーセントで終止符を打つという提案によるものでした。
 バイオフュエルの為の穀物の増大は、食糧の為に利用出来る穀物が減り、需要の増加で価格が引き上げられる事を認めざるを得ませんが、米国、ヨーロッパ連語、中国、インド、ブラジルなど、全てバイオフュエルの急増に目標を設定している為、トウモロコシ、穀物、砂糖、脂肪種子に対する追加需要を生じさせ、米国の干ばつの衝撃による食料価格の最近の上昇をさらに悪化させています。現在米国のトウモロコシ生産の40パーセントが、バイオフュエルに充てられています。(*バイオフュエル=バイオ燃料とは、トウモロコシ、サトウキビ、廃木材などの植物をアルコール発酵させて生じたバイオエタノールなどのアルコール燃料を指します)下左図はネットから拝借したバイオフュエルに使われるトウモロコシ。

 ヨーロッパの諸国は引き続き、原油よりかなり高いバイオフュエルを使い続けるでしょう。
 それにより最近の報告では、その需要が価格上昇により、何百万という人々を貧困に追いやっています。
 ヨーロッパ連合では7万平方キロの土地がバイオフュエルの穀物栽培の為に必要となり、その地域のほぼ半分がヨーロッパ以外になると推定されています。もしそれほどの土地がコムギやトウモロコシ生産の為に用いられたら、1億2千7百万の人々を1年にわたって養う事が出来るでしょう。
 バイオフュエル生産拡大はまた、気候変化にも悪影響を与えます。森林、サバンナ、泥炭地までも、穀物生産の為に置き換えられてしまいます。またそれは化学肥料や殺虫剤使用の増加に繋がり、生態系の破壊は、巨大なグリーンハウスガス放出をもたらし、やはり環境にやさしくありません。
 聖書の時代では、そうした問題は生じていません。モノの運搬や乗用には牛、馬、ヤギ、ロバ、ラクダなどが使用されました。
 「イエスは、ろばの子を見つけて、それに乗られた。それは次のように書かれているとおりであった。『恐れるな。シオンの娘。見よ。あなたの王が来られる。ろばの子に乗って』」(ヨハネ12:14,15)。
 現代の私たちは車の燃料問題で、にっちもさっちも行かない状態に追い詰められているのではないでしょうか?