ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

握手の効果

 2012年10月19日のサイエンスデイリサイトでは、「科学は握手の力を明らかにした」という題で、論文の紹介がありました(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/10/121019141300.htm)。
 研究したのはカリフォルニア大学アーバイン校にあるベックマン研究所の研究者フロリン・ドルコス氏とサンダ・ドルコス氏です。

 米国ハフポストのダグラス・フィールズ博士も、この論文を受けて「握手の力」という題のブログを投稿しています。
 堅く友好的に手を握り合う事は、ビジネスの世界では長らく良い第一印象を与える方法として推奨されて来ました。そしてそれによる挨拶は今も昔も自分が武器を携えていない事を他人に示す方法でした。今その後の社会的交流の為にも、握手はますます大切になっています。
 まず握手する事はプラスの効果を高め、相手に良い影響を与えます。その実証の為、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)、皮膚の反応、行動の反応のデータが、18人の男女ボランティアから集められました。彼らは言葉を交わさぬゲストとホストの交流に関するアニメのビデオ(握手してから会話に入る二人と、握手なしでビジネスの話に入ってゆく二人)を見て、それを評価する事になりました。機能的磁気共鳴画像法のデータは社会的認知の回路網に焦点を合わせました。皮膚の反応の測定は、私たちが緊張している時、掌が汗ばむといった無意識の反射を見るものです。
 その結果アミグダラと呼ばれる恐怖の記憶を宿している箇所では、握手により、互いに避ける事なく仕事の取組みに対し感度が増加しました。また中隔側坐核という報酬、快感などに重要な役割を果たすと考えられている箇所では、握手による大きな活動が示されました。

 握手という身体言語(ボディラングウエッジ)は、相手の心に入り込みます。言葉で話すよりも、豊かな無意識的言葉として勝っています。
 ダグラス・フィールズ博士は、死ぬ少し前のロバート・ケネディと、群衆の中から握手をした経験があります。彼の掌は暖かく、乾いていて、大変心地よかったそうです。その握手で強力且つ説得力ある印象が与えられました。44年後もまだ鮮烈にその印象が残っているそうです。
 握手というより一方的に手を差し伸べられるのは、愛の神です。
 「わたし、【主】は、義をもってあなたを召し、あなたの手を握り、あなたを見守り、あなたを民の契約とし、国々の光とする」(イザヤ42:6)。
 目に見えない主の「握手」で民が大いに力を得たのは想像に難くありません。
 私たちも初めて対面する相手に対して、外国人と同じように、気軽に握手から入って行くのはどうでしょうか?