ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

なぜ老化現象を嫌がるのか

 2012年11月3日の朝日新聞に、「白髪染めてますか?」という題のアンケート調査結果が載っていました。朝日アスパラクラブ所属の1万7千人のうち、3,581人から回答を得ました。

 その結果は白髪を染めていると答えた人の割合が「34パーセント」、染めていないと答えた人の割合は「66パーセント」でした。
 この染めている人にその理由を訊いたところ、「実年齢より老けて見えるから」というのが830人、実に7割にも達しました。
 そして染める事情を尋ねたところ、「身だしなみ」というのが結構多かったですが、女性の立場からすると、「元気、若々しい、爽やかというイメージ」を保つ為という意見がありました。実年代より若く見せたいという願望があるのでしょう。また「親しみやすさ」を演出するとか、「相手との交渉で強い印象を与える」というのもありました。
 逆に染めない理由としては、白髪があっても気にならないというのが圧倒的に多い回答でした。それから白髪剤の使用で「髪が傷む」「肌に良くない」という意見もありました。
 この白髪に対する意識は、当然女性と男性で異なり、特に50代までの女性は敏感で、老けて見えるのを嫌がるからだそうです。
 でも今回初めて知ったのは、白髪を生かすスタイルを保ちたいという人が美容室を訪れるという事です。そしてもし白髪を放置すると、「黄ばんで、より老けて見え」るそうで、一定の手入れはしたほうが良いという勧めがありました。すると「モダンで知的な」雰囲気になるそうです。
 7月21日の朝日では「白髪染めはたっぷり使って」という見出しで、美容室の肩を持っています。事細かな指南がされ、カラー剤の使用量の足りない人が、自宅で染める人に多いので、「たっぷりと使ってください」という美容技術研究所の人の助言も出ていました。
 しかしそのようにたっぷり白髪剤を使用すると、アンケートにもあったように、髪が痛む事はないのでしょうか?ネットにはいろいろな情報が載っていますが、やはり或る特定の成分は頭皮に良くないだけでなく、そこからの身体への浸透で弊害を起こす可能性が大きいという見方が一般です。
 ところで聖書の時代には当然にも白髪染めの事は出て来ません。それは老化現象に伴うもので、当然の事とされていました。老化と死、これは人間が罪を犯した事の結果として生じました。
 従って老化に抗い、自分を若く見せようとする行為はたぶんに自己中心的です。神はご自分を第一にしないそのような人について、こう言われます。
 「見よ。彼の心はうぬぼれていて、まっすぐでない。しかし、正しい人はその信仰によって生きる」(ハバクク2:4)。
 それゆえ神への信仰に生きる人は、たとえ白髪頭になっても、次のようです。
 「彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、おい茂っていましょう」(詩92:14)。
 彼らの心の中のみずみずしさは、決して若い人と比較出来ません。
 ですからそのような白髪頭のお年寄りに対して、次の事が言われています。
 「しらがは光栄の冠、それは正義の道に見いだされる」(箴言16:31)。