ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

絶望は私を鍛え、希望は私を動かす―朴大統領

 「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです」(ローマ5:3,4)
 2012年12月19日、韓国大統領選挙が行われ、翌20日激戦を制して、韓国史上初めての女性大統領が誕生しました。その名は朴槿恵(パク・クネ)氏です。保守的与党セヌリ党に属しています。写真左http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/62336975.html

 12月21日の朝日新聞天声人語に朴氏の事が書かれていました。あまり関心がなかったので、その経歴を見るまでほとんど朴氏の事は知りませんでした。
 彼女の父親は朴正煕(パク・チョンヒ)、長らく独裁体制を敷いていましたが、1974年に光復節という祝賀行儀に出席していたところ、在日韓国人だった文世光に銃撃を受けました。その様子は当時テレビがあったので、放映されよく覚えていました。結局その時弾丸は大統領を逸れ、夫人の陸英修の頭部に当たり、夫人が死亡しました。写真右

 しかしその後朴大統領は5年経過して、側近の大韓民国中央情報部長によって射殺されてしまいました。
 ですから今回当選した娘の朴さんは、父母共テロの銃弾で失うという過酷な経験をしました。
 その後朴さんは政界に入り、野党のトップとして活動していましたが、2006年地方選挙の支援遊説中にカッターナイフで男に切り付けられ、大けがをしました。天声人語によると、右のほおでもあと5ミリ深ければ動脈に達して即死しただろうとありました。
 従ってこれは娘にとって政治家としては大きな患難でした。でも「まだ私にやることが残っているから(天は)命を残したのだろうと考えると、失うものも欲しいものないという気持ちがおのずとわいてきた」と、上記題の自伝で語っています。
 ネットで調べて見ると、どうも中学・高校時代はミッション系の学校だったようですが、明確なキリスト教信仰を持っているかどうかは分かりません。
 朴氏は保守本流の政治家で、女性ですから英国のサッチャー元首相や、ドイツのメルケル首相を手本にしているようです。サッチャーなら新経済主義になりますが、まだ詳しい事は分かりません。暗殺された父親の独裁制は同情の余地なしでした。これから娘がどういう政策を打ち出して来るか注目してゆくつもりです。
 竹島慰安婦問題では和解と平和を望んでいるようです。是非前向きの関係を築いてほしいと思います。