ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

突然変異は遺伝子網全体に影響を与える

 「キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです」(エペソ4:16)。

 2012年12月17日のICR(創造研究所)サイト(http://www.icr.org/article/7166/)では、ジェフリー・トムキンズ博士が「遺伝子網は突然変異に耐えられない」という題で、論文を紹介しながら、創造論者としての持論を展開していました。
 進化論では、遺伝子突然変異により魚は進化して人間になったと思われる、といった推測をしていますが、最近の報告を見ると、突然変異は悲惨な結果をもたらす事が示されました。つまり博士によると、「個々の遺伝子は欠く事が出来ないという事だけでなく、それが機能を抑制されると、遺伝子網の全体が崩壊し、生物に厳しい成長と発展の問題をもたらす」とあります。
 この成果を引き出す為、博士はよく知られている「線虫」を選んで、遺伝子とその全体を指すゲノムの機能を調べました。即ち550もの一連の抑制された遺伝子が、線虫の全体にわたる適応度に与える影響を、8世代まで調べて見ました。

 適応度と言うのは、生物集団が突然変異を持たない対照群の集団と比べ、長い時間にわたり成長し、生殖出来るようになる能力の事です。
 しかし実験を続けてみると、大半の事例で、単一の遺伝子の崩壊は線虫集団の適応度を減らしている事が分かって来ました。それは連続した世代で増加し続けるような影響を持っていました。その事は理論的に見れば、最終的に絶滅をもたらすでしょう。
 結果として、研究者たちは試したほぼすべての遺伝子が、線虫の存続に不可欠であるとの結論に達しました。継続する世代で、突然変異した線虫の適応度が低下するという事は、単一の突然変異でも、遺伝子網の全体に悪影響を及ぼしている、と研究者たちは結論付けました。言い換えると「遺伝子網は突然変異に対して強くない」という事です。

 生物進化のモデルでは、全ての遺伝子が生命にとって不可欠なものではないので、細胞組織ではDNAが出鱈目に変化しても余裕があり、時々幾つかの役立つ新しい遺伝子塩基配列を吐き出しても、進化的発展を促進出来るという考え方に立っています。
 けれども今度の新研究では、線虫の細胞組織は一見活動的で、環境に対して対応出来ていても、その根底にある微妙に調整されているDNA本拠の情報系は乱れ、生き残る能力を破壊してしまうという事を示しています。
 それは進化論に対する反駁となるだけでなく、線虫遺伝子網は、神が注意深く作り上げられた設計技術の証拠でもある事も示しています。
 複数の遺伝子を数世代にわたって調べた事が説得力を持ち、それは進化論者たちの研究であるのに、創造論の推測を支持する結果となりました!