ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

魚油が褥瘡の治療にも有効

 「イエスは手を伸ばして、彼にさわり、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われた。すると、すぐに彼のツァラアトはきよめられた」(マタイ8:3)。
 ツァラアトというヘブル語は、重い皮膚病を意味します。以前の聖書は「らい病」と訳されていましたが、症状が違うので、最近聖書の原語がそのまま使用されるようになりました。
 2012年12月4日のイスラエル、テルアビブ大学サイト(http://www.aftau.org/site/News2?page=NewsArticle&id=17653)では、「かなりひどい褥瘡を魚油が治してくれる」といった題の論文を紹介していました。
 それによりますと、大学の研究者たちは魚油の豊富な食事で、褥瘡を20〜25パーセントも減らす事が出来たそうです。
 その場合の魚油とは、勿論オメガ3脂肪酸の事です。またそのたっぷり入った魚油には、一定の条件下で抗酸化作用(*細胞老化の抑制にも一役買っています)もある事が分かりました。

 オメガ3脂肪酸は高血圧を抑え、皮膚の関節の炎症を減らすのに役立っています。そして今度の研究では褥瘡に対して正の効果を発揮している事が分かりました。
 褥瘡は傷口が広く、潰瘍が深く浸潤するので、苦痛が伴い感染症にもかかりやすくなります。

 研究者たちはその患者たちの日々の食事に8グラムの魚油を追加し、3週間様子を見ました。すると褥瘡原因の苦痛と不快感を相当(20〜25パーセント)軽減させる事が分かりました。さらに免疫系の改善と炎症の減少にも寄与している事が分かりました。
 この結果に鼓舞された研究者たちは、そのサプリメントが酸素欠乏、血流の減少、皮膚の潤いの欠如をもたらす褥瘡の癒しに役立つかどうか実験しました。
 40人の相当重傷な患者が選ばれ、そのうち無作為に20人に標準的な病院食が与えられ、後の20人には8グラムの魚油が追加して与えられました。すると8週間後に、後者のグループでは対照群の前者に比べ、20〜25パーセントの褥瘡治療で改善が見られました。
 研究者たちは褥瘡の大きさの測定だけでなく、異なる免疫の特性値も測定し(免疫定量法)、免疫系が強化されて腫脹が減った事も見つけました。
 さらに研究者たちは炎症、ウイルスや細菌の感染、リウマチや組織の傷、組織の壊死にも関与している血液中のC反応性タンパク質量の著しい減少がある事にも気づきました。これは朗報です。
 私もかつて母親のケアをしている時、転倒させ股関節のごく軽い骨折を起こさせてしまった為、寝返りが打てず3か所に大きな褥瘡が出来てしまったという、苦い経験をした事があります。
 必死になって看護師さんと薬やガーゼ交換を一緒にやり、2か所を治す事が出来ました。しかし最後まで右の大転子部分(太ももの骨が突出している部分)の褥瘡は治りませんでした。死ぬ直前にはそこからメチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSA)も侵入しました。
 私たちは介護世代です。親の世話を在宅でしている人々は多くいます。その場合気をつけないと褥瘡を作らせてしまい、その治癒には相当な時間がかかります。ですから食事には意識してオメガ3脂肪酸のたっぷり含まれているものを与える事が大切になるでしょう。