ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

欧州食品安全機関 フランスの実験研究不十分としてその結論を公表へ

 「するとイエスは言われた。『ああ、愚かな人たち。預言者たちの言ったすべてを信じない、心の鈍い人たち』」(ルカ24:25)。 
 2013年1月15日のフランス通信社(AFP)の伝えるところでは、(http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5hKNk5jacVyxAWYEytenXtsZtBs8Q)、「ガンと関連する遺伝子組み換えトウモロコシについて、ヨーロッパ連合は全てのデータを公開する」という題で記事を載せていました。サイトは上記グーグル・コムです。
 それによりますと、ヨーロッパ連合の食品安全機関は、フランスの研究者たちがガンと関連させた遺伝子組み換えトウモロコシについて、その疑いを晴らす為使用した科学的情報が全て入手可能になるようにしたそうです。

 問題となったトウモロコシはNK603と呼ばれるものです。上記機関(以下EFSAと略記)はこれまで要求に応じてしか情報を提供しませんでしたが、今度公表する事でフランスの研究に対する疑問を正当化するつもりのようです。
 EFTAが明確に拒否したのは、フランス、カーン大学のジル・エリック・セラリーニ教授らが実験室でラットを使って見つけたNK603というがんと結び付く遺伝子組み換えトウモロコシについての報告です。
 このNK603というトウモロコシは米国農業食品会社大手のモンサントが作りましたが、それは同社の除草剤ラウンドアップに耐性を持たせたものでした。
 しかしセラリーニ教授ばかりでなく、環境保護団体もEFSAに大変批判的で、遺伝子組み換え食品についての自前の検査が不十分であると主張していました(*これまでラットを使った実験は90日間で、従来のトウモロコシと同じく安全との結論を出していました)。上記画像はAFPから借用。
 従って今度の公開による透明性の確保について、彼らも警戒感を持ちながら一応歓迎はしています。
 別のサイト(http://digitaljournal.com/article/334281)では、EFSAがとりわけ問題にしたのは、実験に用いたスプラーグドーリーラット(SDラット)が2年以上生息すると、81パーセントの確率で自発的に内分泌腺の腫瘍を生み出すというものでした。ですからフランスの研究者たちはその事を考慮に入れていない、従って「科学的に不十分」だと主張しています。しかしこのラットは米国ガン研究協会などを含む研究機関の学術論文を見ると、多く使われているそうで、当分論争は続くでしょう。
 セラリーニ教授らが行なった実験に基づく論文は、安田節子氏のサイト(http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/120924.htm)で、その要旨が日本語で見られます。
 それによりますと、セラリーニ教授らが、これまでの3か月でなく、2年間にわたり、地道に行った実験の内容を垣間見る事が出来ますが、ラットを3つのグループに分けて除草剤「ラウンドアップ」と「ラウンドアップ耐性トウモロコシ(遺伝子組み換え)」を混ぜて行い、且つ当然対照群も設けて非遺伝子組み換えトウモロコシを使用しています。
 その結果「ラウンドアップ」と「ラウンドアップ耐性遺伝子組み換えトウモロコシ」を与えられたラットで、早期にガンが発生し死亡する事実が分かりました。特にラットの雌で深刻な影響が出る事も分かりました。素人の私でも納得出来そうな内容です。この分野を専攻したnice100showさん(http://d.hatena.ne.jp/nice100show/)にコメントを頂けたら嬉しいです。
 安田氏は長期にわたる微量の食べ物摂取が生体の遺伝子機能に大きな損傷を与える事が分かるようになって来た事を憂慮しています。原発放射能も同じでしょう。
 この遺伝子組み換え食品がTPP締結で容赦なく日本に入って来ます。原発同様私たちはTPPにも断固反対して行かなければなりません。