ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イスラエルによる東エルサレムへの新たな入植計画で米国が警告

 「昔からの地境を移してはならない。みなしごの畑に入り込んではならない」(箴言23:10)。
 「ユダの首長たちは地境を移す者のようになった。わたしは彼らの上に激しい怒りを水のように注ぐ」(ホセア5:10)。

 2012年12月18日のワシントンポストサイトに、「東エルサレムへの新たな入植計画で、米国はイスラエルを叱責する」という題の記事がありました。
 イスラエルパレスチナとの紛争は長引いていますが、仕掛けるのは大抵イスラエルです。そしてイスラエルは今度も新たに東エルサレムと西岸地区入植地であるマアレアドミムとの間にあるE1として知られる戦略地域その他に、3000戸の住宅を建てる事を発表しました。

 実はこの記事米国ニュ―スサイトや、日本のサイトで入植地の詳細とその建設住宅戸数に違いがあって、どれが本当か分かりません(2013年1月15日のハーアーレツ誌(イスラエルの新聞)によれば、少なくもE1と言われる地域が東エルサレムとマアレアドミム(地図ではマーレアドミム)の間にあるのは確かです。そこに3000戸の住宅建設を行うという事です。これはパレスチナ人の住んでいる領域ですから、それを侵害して入植地にするわけです。
 なぜイスラエルがこの時期新たに入植地を拡大したのかと言いますと、11月29日に国連がパレスチナ国家を正式に認定されたからで、イスラエルのネタニヤフ首相はすかさずその「報復処置」として入植地拡大を公言したのです。
 このE1地区には20のパレスチナ人コミュニティがあり、住んでいるのはほとんどがベドウィン族で、約2300名居るそうです。その彼らを強制的に立ち退かせ、移転させる計画になります。これは彼らの人権を無視し、国際法にも違反するそうです。しかしこの計画は冒頭の聖書箇所にある「地境」を動かさないというユダヤ教の律法の規定にも反するものです。
 そしてさらに東エルサレムで1500戸が正式に認可された事を受けて、ワシントンポスト誌は、オバマ政権が12年12月17日に声明を発表し、その違法を強く警告したという事のようです。
 それを無視するかのように、ネタニヤフ政権は12年12月25日、さらにエルサレムとその南方にあるベツレヘムのちょうど真ん中あたりにあるギロ地区でも、既に4万のユダヤ人が住んでいるにも関わらず、300戸増設する予定です。
 確かにネタニヤフ首相が言うように、「エルサレムイスラエル国家の永遠の首都であり、我々はそこに引き続き住宅を建設する」というのは、歴史的には間違いないとしても、イスラエル自身律法を犯しているわけで、ここは両者が共存の話し合いを粘り強く続行させなければならないところです。最終局面では両者は和解に至ります(聖書の預言)。
 特にイスラエルイエス・キリストが十字架で述べられた「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34)を銘記すべきです。