ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

計画されている米国東海岸のウラン鉱山がバージニア州を二分している

 「天の御国は、畑に隠された宝のようなものです。人はその宝を見つけると、それを隠しておいて、大喜びで帰り、持ち物を全部売り払ってその畑を買います」(マタイ13:44)。
 2013年1月26日のサンフランシスコゲイト・コムサイト(http://www.sfgate.com/business/energy/article/Proposed-East-Coast-uranium-mine-dividing-Va-4225736.php#photo-4090880)に、上記の題の記事がありました。AP通信の記者が書いています。

 それによりますと、バージニア州のコール・ヒルの起伏に富む田畑は、かつてタバコが主力の農産物で、他に家具や織物といったものも作っていましたが、それらは全て衰退し、労働者たちは失業状態にあります。サウスサイド地域として有名な所だったそうです。
 ところがそのサウスサイドに「救い」がもたらされようとしています。その田畑の地下深い所(およそ460メートル)にウラン鉱がある事を、地質学者パトリック・ウエールズという人が、ガイガーカウンターを持ちながら調査して見つけました。それは米国ばかりでなく全世界的規模で見ても、最大級のウラン堆積層である事が判明しました。
 氏が見極めたその場所の写真があります。バージニア州のウラン採鉱は30年間禁止されていましたが、今最も豊富な放射性鉱石の堆積層として、立ち入り禁止区域になっています。いつでも採掘が可能です。

 この放射性鉱石採鉱の為、或る会社が入札しました。それで人々は嫌悪感を抱き、この州として初めて大きな政治問題となりました。州議会は開催期間にこの激しい論争のある問題を取り上げています。東海岸で最初のウラン採鉱の州となるかどうかで、喧々諤々の論議がされているようですが、情勢は五分五分で、勝敗はコインを投げて決まるようなものとなっているそうです。
 米国のウラン採掘は西海岸のほうに集中しているようですが、それは東海岸で毎年ハリケーンなど大型の自然災害が起こりやすく、採鉱過程で激しい雨に遭遇すると、放射性廃棄物などが周囲に流れ出し、飲み水供給に重大な影響が生じるからです。
 反対の主導者であるケイル・ジャフェー氏は、州としてはそんな危険な賭けを採択すべきでないと言っています。
 一番の問題は硬い岩石からウラン鉱石を粉砕して、幾つかの過程でウランを取り出すやり方にあります。
 ウラン鉱石からウランを分離・抽出する際、粗精錬によってその含有率を高めた中間製品をイエローケーキと呼ぶそうです。文字通り黄色の物質です。

 そしてその過程で出る選鉱くずは、千年間も地下で厳密な管理のもと貯蔵しておかなければなりません。バージニアウラニウム社は被害は最小限に抑えると主張していますが、果たしてどうでしょうか。
 このブログを書いている際、懸念する人々の意見が次のサイトに載っているのを発見しました(http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-01f3.html)。
 このウランという宝、地中から掘り出そうとしているバージニアウラニウム社ですが、東日本大震災をきっかけに世界的な反原発運動が起きているにも関わらず強行しようとすれば、それは全く福音の宝とは似ても似つかぬものとなります。