ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

隕石落下、恐竜の絶滅は?

 2013年2月16日、ロシア中部のウラル地方に隕石(いんせき)と思われる物体が落下、多数の負傷者が出ました。落下点の一つと見られているチェバルクリ湖の丸い大きな穴の周辺では、黒い固形物の細片が見つかっています。この突然の事象に驚かれた方は多いでしょう。
 ところで過去を遡ってみますと、隕石の落下と思われる巨大なクレーターの存在する所が幾つかありますが、その大きさの二番目と思われるものが、メキシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターです。直径200キロあるそうです。

 このクレーターがなぜ有名かと言いますと、現世の科学者たちが6,500万年前と言っている地質年代中生代白亜紀新生代第三紀の境目(=K−T境界)が存在する事、そこから高濃度のイリジウム元素が見つかっている事(隕石などに多く含まれ、地表では稀)、恐竜化石がその境界より上の地層から見つからず、恐竜絶滅をもたらした隕石孔と言われているからです。
 しかし2013年2月16日の「答えは創世記に」(=AiGサイトhttp://www.answersingenesis.org/articles/2013/02/16/news-to-note-02162013)では、最近のカリフォルニア大学バークレー校の研究成果を踏まえ、隕石落下を恐竜絶滅の決定的証拠とする従来の説を否定しています(http://newscenter.berkeley.edu/2013/02/07/new-evidence-comet-or-asteroid-impact-was-last-straw-for-dinosaurs/)。このバークレー校のサイトの題は「彗星又は小惑星の衝突は恐竜に対する最後の一撃を与えたという新しい証拠」というものです。これは恐竜絶滅の原因を火山爆発とするか、隕石とするかというこれまでの2つの学説に両者を含ませ、隕石衝突はとどめの一発だったとした点で新たなものです。
 研究チームのポール・レニ教授らは、アルゴン・アルゴン年代測定法というものを用いて、このクレーターのモノと思われるハイチで採取されたテクタイト(隕石衝突によって作られる小石大の岩石)と、K−T境界にあるモンタナ州のヘルクリーク累層から火山灰の固化したもの(凝灰岩)を、再度検討しました。
 左図はレ二教授と凝灰岩
 すると結果は誤差の限界内11,000年に収まり、両者がほぼ同じ頃の出来事だった事が分かったそうです。白亜紀と言えば気候の寒冷化が続き、隕石衝突前に恐竜から他の生物に至るまでの絶滅が始まったとされています。その原因がインドのデカン高原で活発になった火山活動で、その噴火による火山灰の広範な浮遊により太陽光が遮られた事で、恐竜はその寒冷化した気候に耐えられなかったと、レニ教授らは推測しています。従ってそのような時期の終わりにおける隕石祖衝突は、恐竜などに止めの一撃となったのでしょう。
 しかし創造論でゆきますと、白亜紀やその下部の堆積岩層に埋もれた恐竜は、今から4,500年前に全世界を覆ったノアの洪水と、それに続く時期に生じた大災害(火山活動を含む)に生じた出来事を主張しています。それには上記年代測定法の仮説の誤り、從って6,500万年前に生じたという事を否定します。それでも火山活動と隕石衝突はうまく説明出来ます。要は解釈の相違です。
 隕石落下と恐竜の絶滅という通俗の説を否定するため、急遽まとめてみました。