ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

外科手術前の脂肪摂取が大いに影響を与える

 「私を胎内で造られた方は、彼らをも造られたのではないか。私たちを母の胎内に形造られた方は、ただひとりではないか」(ヨブ31:15)。 
 2013年3月21日のサイエンスデイリサイトでは、「外科手術前に食べるものが、回復に影響を与える」といった題で、論文紹介がありました。
 研究したのはハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院血管手術研究所所長の医学博士ケイス・オザキ氏他です。

 この新しい研究は、外科手術前の最後の数週の食事が手術後の回復に影響を与えるかも知れないというものです。
 脂肪は身体の皮膚の内側につく皮下脂肪と内臓のまわりにつく内臓脂肪の二つがあります。それらは脂肪組織の中に蓄えられます。内臓の外科手術を行う時は、この皮膚と内臓にメスが入ります。ですから常に傷つきます。
 研究者たちはこの直接の傷が脂肪組織の化学伝達物質(近くや遠くの器官とやりとりするもの)に大きな衝撃を与える事を発見しました。
 外科的侵襲という言葉があります。侵襲は生体内の恒常性を乱す事象全般を指す医学用語で、人体を切開したり、人体の一部を切除する行為や薬剤の投与によって生体内になんらかの変化をもたらす行為を指しています(ウイキペディアより)。今回の研究ではまさにその侵襲という難しい用語がぴったりするような例です。
 オザキ博士によると、外科医は心臓、血管、肝臓等々の器官を手術する時、これまでそうした器官を露呈させる為切り開く脂肪について、ほとんど注意を払って来なかったと言っています。
 この研究では、手術前から典型的な西欧風の高脂肪食を食べていたハツカネズミは、手術後異常に不安定な反応を示しました。ところが重要な事に、手術のまさに数週間前食べ物の摂取を低脂肪食に切り替えたネズミは、その不安定さを抑え正常な反応に戻りました。
 研究者たちはハツカネズミを実験群と対照群に分け、実験群には高脂肪食を与え、対照群には通常の食事を与えました。その外科手術の3週間前に何匹かの高脂肪食のネズミを通常の食事に切り替えました。そして外科手術の間に、手術による外傷がその場所に近い所と、遠く離れたところの脂肪組織に急激な影響を与えたかどうかを観察しました。その結果高脂肪食のネズミは炎症が増加し、特殊な脂肪ホルモン(=体内の機能を調節するホルモン)の合成が減少しました。
 しかし対照群と外科手術前に高脂肪食の食事の摂取を減らした群れでは、こうした活性はあらゆるネズミの年齢層で逆転しました。
 それは脂肪のどんどん変化する力が活かされ、外科手術と言ったストレスのかかる事態で、術後の様々な合併症を少なくするかもしれないという事を示唆しています。
 過剰な炎症や他のストレス要因でもたらされる外科手術後の合併症の出現や重症度を減らすには、手術前の高脂肪食を制限する事が大切のようです。不摂生でメタボな人は要注意です。
 これから外科手術をする予定の人は、バランスのとれた健康食が術後の回復にとって大切な事を肝に銘じましょう。
 私の場合過去6回の手術、逆に貧栄養状態で行なった為、炎症がひどく合併症も多かったのです。外科的侵襲のあった箇所は、ことごとく縫い合わせた筋肉が破れ、腸が皮膚下に飛び出しヘルニヤになっています。これは意外に事例が多く、重たいものが持てなくなったりしますから(*身障者の対象とはなりません)、人には出来るだけ手術をせず、薬や点滴で治す事を勧めています。