ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国中西部の干ばつ

 「ききんはあと五年続きますから、あなたも家族も、また、すべてあなたのものが、困ることのないように、私はあなたをそこで養いましょう」(創世45:11)。
 2012年の夏、米国の中部を主体として襲った干ばつは、過去50年の中で最悪の年だったそうです。左の地図(*2013年3月19日更新で、若干異なりますが、今年もそうした範囲で予想されているので)で見ますと、干ばつの度合いが5段階で色分けされ示されており、「異常に乾燥した」とある黄色の地帯から、「例外的な干ばつ」とあるこげ茶色の地帯まで、中西部に広がっています。ガーディアンサイトではその夏の終わりまでに、国の65パーセントほどに干ばつがもたらされた事を記していました。気温も観測史上最高を記録しました。

 その干ばつの原因は一般に地球温暖化の為と言われていますが、過去の長期的なデータによれば、地球はこれから寒冷化に向かい、氷河期を迎えると予測されるので、その寒冷化途上の一時的な温暖化による異常気象と捉える事が出来るかもしれません。
 そしてガーディアンサイトでは、左の地図で色分けされた州が今年も厳しい干ばつに見舞われる事を示しています。国立海洋大気庁(上記地図の作成)では、テキサス、オクラホマカンザス州を含む米国の大半の地域で、昨年よりもさらに暑く乾燥した状態が続くと予想しています。
 さらに3か月の短期予報では、冬に降った雪が解けて上記地図の北真ん中に位置するノース・ダコタ州では、レッド・リバーなどで洪水も起こり得ると言っています。洪水、干ばつ、高温という3重の災害です。

 この干ばつで特に中南部では小麦・トウモロコシ、大豆といった農作物が大打撃を受け、農務省はそれらを作っている諸州に対して「自然災害地域」と指定しました。農作物に限らず牛などの畜産農家もえさが確保出来ずに、手放すところが増えています。
 さらにそうした穀物類を運搬するのに利用されている米国最長のミシシッピ川の水位も低下し、日本もこれから大分影響を受けそうです。運搬船がなかなか通れないところが多くあります。

 今TPPのうちの農業問題を考えると、安倍首相の方針では自給率を大幅に下げるつもりです(2009年の40パーセントから14パーセントへ=農水省試算)。しかしそれでは米国での干ばつの事態が長く続くと、日本に小麦やトウモロコシが入って来なくなりますから、深刻な影響が出るでしょう。そうならない為食糧自給率を出来るだけ上げるのが喫緊事なのに。上気聖書箇所では、ききんを甘く見ていたカナンの地の族長ヤコブの子らが、エジプトに食糧買い付けに行きました。もしエジプトの王に次ぐヨセフ(実はヤコブの年寄り子)が蓄えを実行していなかったら、飢え死にだってあり得たのです。
 それだけでなく、米国から輸入する作物のうち遺伝子組み換えのものの比率は、これから一層増すと思われるので、健康面からも危ぶまれる事態が、そう遠くない未来に発生するものと考えなければなりません。政府の拙速主義は、日本国民全体を不幸に陥れると思います。