ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

遺伝子組み換え生物にノーと言うペルー

 「だから、あなたがたは、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです」(マタイ5:37)。
 2013年4月25日のクリスチャン・サイエンスモニターサイトでは、上記の題でアニー・マーフィーという記者が寄稿していました。

 ペルーは南北アメリカ大陸で初めて遺伝子組み換え食品を禁止する最初の国となりました。国立アグラリア・ラ・モリーナ大学 のアントニエッタ・グティエレス教授らの尽力が実ったと言えるでしょう。
 ペルーは世界最大の河川であるアマゾン川の源流が途中で会してブラジルまで流れている国で、水量も多く生物多様性に富んでいます。特に魚類は種類も多く、レストランの料理として捕獲されていますが、600ポンドもする大型の魚が獲れるそうです(ネットの画像を見ると如何にも大きなと思います)。

一方キャノンボールと呼ばれるココナツやメロンの中間果物も抱負です。

 一方ナス科のトマトはペルーが原産国だそうですが、既にインカ帝国では栽培されていたそうです。

 ところがこの堅くて淡いローマトマトというものが、スーパーでなかなか見つからなくなっています。それは単一栽培のもので病気にかかりやす、農家ではあまり手掛けなくなり、結果的に遺伝子組換え作物を使うようになりました。
 ペルーは地理的に見れば、どんなものでも栽培出来るのですが、この遺伝子組換え作物については、2011年に政権交代でウマラ大統領がこの遺伝子組換え作物禁止措置を打ち出した議会に同調し、同年12月に提出された遺伝子組換え作物導入10年間禁止法案が成立しました。これはアメリカ大陸では初めての事でした。これは2012年の12月に発効しました。
 なおTPP交渉はペルーもこれから協議を始めるとの事で、こうした遺伝子組換え作物の10年間導入禁止措置は今後どうなるでしょうか?
 しかしペルー政府がTPPに先立ち、これは危険だと判断して輸入禁止措置に踏み切った事は、日本も大いに参考にすべき事柄ではないでしょうか。はいははい、いいえはいいえという毅然たる態度が、国の利益を守るはずです。