ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

有毒なリップクリーム?厄介なレベルの有毒金属が化粧品の中で見つかる

 「あなたがたは、髪を編んだり、金の飾りをつけたり、着物を着飾るような外面的なものでなく、むしろ、柔和で穏やかな霊という朽ちることのないものを持つ、心の中の隠れた人がらを飾りにしなさい。これこそ、神の御前に価値あるものです」(ペテロ第一3:3〜4)。 
 2013年5月2日のサイエンスデイリサイトでは、上記の題でカリフォルニア大学バークレー校の研究者たちの成果を紹介していました。
 既に「毛髪染料という化学物質の危険性」という題の論文を、ブログで紹介した事がありますが(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20130318/1363597950)、今回の研究は口紅や唇につやを出させる化粧品にも有毒な化学物質がある事を明らかにしています。左下画像はネットから借用。

 研究者たちは薬局やデパートで普通に見つかる、32種類の口紅や唇につやを出させる化粧品を分析してみました。すると鉛、カドミウム、クローム、アルミニウム、そして他にも5つの金属を発見しました。それらの中には将来健康への懸念が予測されるレベルのものが見つかりました。 
 彼らは発見された金属の濃度、また消費者が日常摂取する可能性のある金属濃度を分析し、それを既存の健康指針と比較してみました。
 チームを引っ張ったキャサリンハモンド教授は、こうした金属の発見より、そのレベルが問題だと述べています。毒性金属の中には或るレベルで生じるものがあり、それが長期的に見ると影響を与えるだろうという事です。
 口紅や唇につやを出させる化粧品が特に心配なのは、それを紙で拭き取らなかったり、キスマークとして残っていたりすると、少しずつ体内に取り込まれたり、吸収されたりするからです。平均的な使用量は、毎日24ミリグラムの取り込みと同定されました。
 大量に使う人々、頻繁に化粧直しをする人々は、だいたい毎日87ミリグラムとなります。
 すると平均的な使用量では、クロムの過度の汚染がもたらされました。それは胃の腫瘍と関係する発がん性物質です(*特に六価クロム)。
 そうした製品を大量に使うと、さらにアルミニウム、カドミウムマンガンにも過度に汚染される可能性があります。長い時間をかけて高濃度のマンガンに汚染されると、神経系への毒性がある事が分かっています。
 一方鉛は24の製品から見つかっていますが、日々の取り込みレベルよりは低い値でした。けれども幼児に限って言えば、それで遊ぶ子もおり、どのレベルでも安全とは言えません。
 今のところ米国ではこうした化粧品に対する規制がありませんが、欧州連合ではカドミウム、クロム、鉛は、いかなるレベルでも許容出来ない原料となっています。ですから米食品医薬品局は、特に監視体制を強める必要があります。日本ではどうでしょうか?そんなもので外面を飾り、健康を害したら何も良い事がありません。