ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

植物のエピゲノム研究は進化論を否定する

 「主は家畜のために草を、また、人に役立つ植物を生えさせられます。人が地から食物を得るために」(詩104:14)。  
 2013年4月24日の創造研究所サイトでは、上記の題でネイチャー誌に載った論文等を論じていました。
 エピゲノムという言葉はあまりなじみがありませんが、最近の生物学用語です。
 「DNAの塩基配列情報をゲノムと呼ぶのに対し、そのゲノムに施されたそれ以外の情報をエピゲノムと呼びます。DNAはヒストンというタンパクに巻きつけられて圧縮されて核内に収納されていますが、そのDNAやヒストンにメチル化・アセチル化という修飾が入り、これによりDNA上のどの遺伝子が動き出すかの制御が行われます。こうした修飾は外部の環境変化が細胞にシグナルとして伝わり、特定の酵素群が行います。ヒトの体は60兆個の細胞からなり、そのすべてが同じDNAをもっているのに、カラダの部位によって全然違う細胞になるのは、エピゲノムによりゲノムDNAの情報が的確に使われるからです」(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1090829840)。
 この定義に従い、エピゲノムを研究する学問領域であるエピジェネティクスの急速な発展により、創造研究所のジェフリー・トムキンズ博士は、ダーウイン進化論の漸進的進化の枠組みは否定されると断言しています。

 左図はネットから借用。細胞内のDNAは、ヒストンとよばれるタンパク質に巻きついて出来ています。エピジェネティックな名札(図の目印には、DNAに付く名札(DNAメチル化)とヒストンに付く名札(ヒストンアセチル化)の2つが知られていますhttp://www.ncc.go.jp/jp/nccri/divisions/14carc/14carc01.html 参照。
 植物は自分で根を抜き、その環境に合わせる為別の地域に移動する事が出来ません。植えられた場所の環境内で適応して行かなければなりません。ですからその適応の背後にある仕組みを研究するには理想的な生物系となっています。
 シュミッツらがネイチャー誌サイトに投稿した論文では、野生のシロイヌナズナが用いられました。カラシナに似た雑草ですが、こうした研究に適したものです。

 研究者たちは遺伝的DNA(配列)の変異と、メチル化と呼ばれるDNAの化学的タグ=名札=目印と関連したエピジェネティックな修飾の違いの両方を究明しました。
 この植物は全て同じ種なので、遺伝子配列は大変良く似ていますが、エピゲノムはこの植物が見つかる世界の諸環境の多様性に応じて、大変異なっていました。こうしたエピジェネティックなメチル化を基にした名札は、ゲノムのいたる所で、どの遺伝子のスイッチがオフになるかオンになるのかという事を決めています。
 その結果研究者の一人は、世界中のエピゲノムが驚くほど異なっていた事を発見し、その多様性が大変長くかかるDNAの変化と無関係に、多様な環境に急速に適応する道を植物は作り出したのかもしれないと言っています。
 この研究成果はダーウインの進化論とは対立する深刻な問題を多く提示しました。
1DNAメチル化は偶発的な出来事ではないという事。このメチル基という名札は、DNA配列の特殊な場所に付加され、複雑な分子装置を構成します。
2このDNAの名札を解釈するには、複雑な細胞の機構及び基礎的構造が必要となります。それは環境だけでなく、名札が位置するどんなタイプの植物細胞に依っているかという事にも応じての解釈となります。驚いた事にこの名札は葉、花粉細胞、種にも依拠して多様なのです。エピジェネティックな名札付けは、環境の出す信号だけでなく、細胞のタイプによって異なるという事です。
3植物が成長し種を複製するには、化学的DNA名札がDNA同様正確且つ確実に複製されなければならず、この系の中に別の基準が必要になって来る事。それは生殖細胞で特に大切です。
4この高度な複雑なイエスかノーかの系は、漸進的なDNA突然変異により進化して出来る事はあり得ないだけでなく、この植物の系に基づき自然淘汰が起きるとする考え方に対しても、数々の問題を提起します。もしDNA配列変異(例外的で滅多に起きません)の直接選択から影響ない形で、植物が適応系を提示しているならば、どうして進化は前進するでしょうか?
 ダーウイン説がいたるところで崩れていますし、最適者生存説は世界中に貧困をもたらしています。一刻も早く廃棄されるべき説だと考えます!