ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

アフガン村民虐殺兵士、裁判で罪認める

 「主が罪を認めない人は幸いである」(ローマ4:7−8)。
*自己の罪を認め、救い主を信じる人は、この世ではたとえ死刑になっても、その瞬間に天に引き上げられます。
 2013年6月6日英国ガーディアンサイトで、「ロバート・ベイルズ:アフガンで16人を殺した兵士が罪を認める」という題の記事がありました。
 既にこのベイルズについては、過去ログで触れました(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20120331/1333187193)。
 彼はアフガン南部のカンダハル中村哲医師が命がけで農業用水確保のための灌漑工事を長年にわたって手がけ、砂漠を緑に、荒れ地を田畑に変えた事で知られている地域です)で、2012年3月村民16名を虐殺した事で逮捕されました。そしてその年の11月から裁判が始まっていました。左図は法廷に立つベイルズのスケッチ。

 6月5日の軍事法廷でベイルズは、自ら行った行為の罪を認めました。それでナンス判事はこれを受け、同軍曹に死刑を要求しない決定を下しました。これは司法取引と見られます。彼は今獄中にあり、このままでは執行猶予のない終身刑になりますが、8月の結審の時に、陪審員は執行猶予とすべきかどうか決めるそうです。
 陸軍二等軍曹ベイルズの供述をガーディアンサイトから拾ってみます。
 彼は犯行に及ぶかなり前から禁止のステロイド剤を服用していました。また前哨基地の近くの戦闘で、爆風にやられてひっくり返った事、その時仲間の兵士の片足が吹き飛んだ事を述べました。おそらくそうした戦闘経験から彼は頭を負傷し、PTSDに悩んでいたのでしょう。
 そして犯行前日彼はウイスキーを飲み、『燃える男』といった題の映画を見ていました。内容は或る復讐に燃える暗殺者の話でした。夜になってから彼はピストル、ライフル、擲弾発射器を携えて、部署を2度抜け出し、2つの村の村民を襲いました。それは故意による殺人と未遂でしたが、16人殺害の時は10人の頭を撃って殺し、近くにあった灯油で焼いてしまいました。残りの6人はただ撃ち殺しただけでした。さらに6人の殺人未遂と7人の暴行が加わりました。「この行為は法的にも正当化出来ないものだった」と彼は陳述しました。
 逮捕当時は「自分は正しい事をしていると思っていた」とか「よくない、よくない、本当によくない事だった」などと、繰り返ししゃべっていたそうです。
 そしてこの法廷では「なぜ自分がそんな恐ろしい事をしてしまったのか、この世で正しい理由などありません」と答えています。

 もし司法取引がなければ、彼はこの世では死刑です。それを恐れての陳述だったのでしょう。
 聖書の最初の殺人者はカインでした。主なる神は「聞け。あなたの弟の血が、その土地からわたしに叫んでいる」(創世4:10)と言われました。16人の血と、ベイルズの事は、主がしっかり覚えておられます。
 ベトナム戦争以来の残虐な殺人行為でしたが、左図のベイルズの写真を見ると、まだあどけない若者(39歳)です。
 戦争はそのようにごく普通の人々を狂人にしてしまいます。
 しかし聖書によれば、全ての人が心に「悪い考え…殺人」(マルコ7:21)を潜在的に抱いています。苛烈な戦闘現場ではどう変身するか分かりません。
 月並みですが、最善なのは戦争を止める為に、全力を尽くす事です。安倍首相が実際軍隊を作れば、必ず日本人の中からもベイルズ同様の者が現れる事でしょう。