ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

スミス&ウェッソン社記録的売り上げ

 「悪者どもは剣を抜き、弓を張った。悩む者、貧しい者を打ち倒し、行いの正しい者を切り殺すために」(詩37:14)。

 2013年6月13日のハフポストサイトではAP通信からとの事で、「国を挙げての銃論議のさなかに、スミス&ウェッソン社は記録的売り上げを見込んでいる」という題で、同社の過去最大の銃等売り上げを紹介していました。
 ウイキペデイアによりますと、この会社については「1852年にホーレス・スミスとダニエル・ウェッソンが設立した、アメリカ合衆国最大規模の銃器メーカー」とあります。

 同社の主力は拳銃製造であり、一番初期のものは、暗殺された坂本竜馬も所持していました。その後様々な必要に応じて、多様な拳銃が作られています。日本の警察官は昔は専らニューナンブ式だったようですが、現在はこのスミス&ウェッソン社のものが主流のようです。独占ではありません。またその種類も1つに限らないようです。

 また同社は拳銃だけでなく、日本の豊和工業(愛知県)と提携してショット・ガンなども作っています。さらに手錠やナイフなどの制作も手がけています。
 ハフポストサイトでは、この会社の2013年度第1四半期売上高などを記しています。市場予測でトップとなり、同社は自社株の一部を買い戻す予定でいます。売上は前年に比べ、実に38パーセントも増え1億7千9百万ドルに達するそうで、6月25日に発表されます。ちなみに2013年度分売り上げは、5億8千8百万ドルで、昨年より43パーセント上昇です。それは同社にとって記録的な数字です。ネットにあった統計でも、年々増加していますから、来年度もさらに売り上げが増加するかも知れません。右図は同社の2001年から2012年半ばまでの銃売り上げの造化を示すグラフです。同時多発テロが起きた年からの推移がよく分かります。

 同社はライフルなどは主力製品ではなく、個人の護身用として、また警察その他でも気軽に携行出来る拳銃は、「自分の身は自分で守る」という伝統の中、よく売れているのでしょう(*アメリカ合衆国憲法修正第2条「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であり、国民が武器を所有し携帯する権利は、損なうことができない」)。
 その代償は毎日起きている拳銃による死傷事件でしょう。大きな事件が生じるたびに、厳格な銃規制法が俎上にあがりますが、全米ライフル協会という強力な圧力団体が阻止して、大統領も動きがとれないでいます。
 病む銃社会米国、あまりに銃が氾濫すると(2011年、アメリカ全体では2.4億丁の銃が存在し、1.28人に1丁、約4分の3の国民が銃を保有しているよう)、将来米国は内戦状況になると予測しているサイトもあります(http://www.kanekashi.com/blog/2012/10/001935.html)。
 上記憲法を改正し、銃器を強力に取り締まらない限り、米国の病んだ社会は続くでしょう。
 またiireiさんのように、スミス&ウェッソン社の銃がさらに日本に輸出されると予想しておられる方もいます。小型なので密輸も容易でしょう。イエス・キリストの言われた「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイ26:52)をよく噛みしめる必要があります。