ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

不寛容な安倍首相、ハフポスト・ジャパンに投稿

「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い」(エペソ4:2)。
「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます」(マタイ23:12)。

 米国ハフポストサイトは、今度新たにその日本版サイトでの運営を決定し公開いています。ブログ等が主体のリベラルなもので、概して共和党には反対の立場をとっています。

 しかしその創始者アリアンナ・ハフィントン氏が来日した時の挨拶(http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/08/huffpost-japan-launch-event-20130507_n_3220876.html)では、保守タカ派の安倍首相が提唱するアベノミクスに対する前向きな評価がされていました。それは日本版の松浦茂樹編集長が氏と共に安倍首相と首相官邸で会談し、日本版へのブログの執筆を依頼し、安倍首相が快諾したとの事から、当然考えられる事でしょう。

 7月4日の日本版では、早速安倍首相が「アベノミクス第三の矢、あるいはTINAについて」と題して寄稿していました(http://www.huffingtonpost.jp/?ref=comtop_btm)。
 ここでTINAという英語の略語が出て来ますが、それは「There is No Alternative」の事だそうです。訳せば「これ以外に選択肢はない」という意味になります。独自の造語ではなく、既にサッチャーがそれを掲げて、あの評判悪い政治を推し進めました。
 ウイキペデイアによりますと、「実際には他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しない状況を指す」とあり、分かりやすい譬えでは「お前が俺たちの仲間にならないなら、お前は敵だ」という事になります。
 それが今安倍首相の発信するツイッターやブログでのやり方です。不寛容もよいところです。
 それで上記安倍氏の主張をざっとさらってみますと、「日本は伸びてこそ、世界に貢献できる…日本は成長しないといけない……顧慮選択の対象ではありません…成長なくして、財政再建なし、です」と、まさしくTINAに乗っ取った発言です。
 「徹底的な経済の開放…徹底的な規制の改革…」。安倍首相がTPP傘下に躍起になっているのもけだし当然でしょう。
 結びはこうです。「日本を強くていい国に、世界の公共財を進んで守り、平和と安定に誰より貢献することができる国とし続けていくために、いま、私たちは努力を始めようとしています。20年たったら、こんなに変わったと、もっと驚いてもらわなくてはなりません」。
 強くていい国、平和と安定に誰より貢献することができる国、勇ましい言葉です。弱者への配慮がみじんもない内容でした。平和と安定の為に被爆国としての日本は、核廃絶を世界に積極的に発信するべきなのに、やっているのは福島を犠牲にしての安定と、危うい原発の輸出です。
 勿論サッチャーもひどかったけれど、安倍首相はもっとひどいような気がします。「強くていい国」を目指す首相の背後に、あの戦前の「東條英機」を重ねているのは私だけでしょうか?
 このブログ、米国の同じサイトでもトップに載っていました(http://www.huffingtonpost.com/shinzoabe/abenomics-third-arrow_b_3538422.html)。その時点で比較的好意的なコメントが64ありました。
 私はこの自画自賛する安倍首相、聖書に照らせば、冒頭聖句のように、必ず低くされると考えています。