ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

恵まれた国へ移動しても、たぶんそれほど幸福にはならない

 「わたしが、彼らの先祖に誓った乳と蜜の流れる地に、彼らを導き入れるなら、彼らは食べて満ち足り、肥え太り、そして、ほかの神々のほうに向かい、これに仕えて、わたしを侮り、わたしの契約を破る」(申命31:20)。
 2013年7月29日のタイム誌サイトでは、上記の題で短い研究の結果が紹介されていました。
 レスター大学(英国)の社会学者デビッド・バートラム氏が、欧州社会調査のデータを分析しました。
 氏は東ヨーロッパ諸国を離れ、西ヨーロッパ諸国へ移り住んだ人々と、そうしないで留まった人々の幸福度を比較してみました。4万2千人の参加者を含むデータを分析してみると、移住者たちは実際そうでなかった人々よりも、概して幸せでした。しかしそれは移住の結果ではありませんでした。移住者たちは移住する前から既に幸せでした。従って移住自体は一般にそうした人々の幸福度を増すような事がありませんでした。
 研究成果の範囲内では、国から国への移住は、どの国からどの国へという事で多少の変動がありました。例えばルーマニアを離れてロシアに移住した人々は、その新しい地でかなり高いレベルの幸福度を見る事が出来ました。それはそうした国々における平均的な幸福度がかなり低い事実によるものだという事が分かりました。一方ポーランドからの移住者たちは幸福度が減りました。
 勿論幸福度を数値で表わすのは困難でしょう。バートラム氏によれば『経済用語では幸福に対して問題になるのは、自分を他人と比べる事です。もし誰かの所得が他の人々の所得と一致して上昇するなら、相対的地位は変化せず、幸福度も不変のままです」。
 ですから基本的には、もしより幸福な生活を送りたいと思うなら、今より豊かな国へ移動しようとせず、幸福の追求に対する最近のタイム誌の特集記事を読んでみたらどうですか?
 というわけで以下タイム誌に幸福についての7項目が載っていましたが、それほど参考になりませんでした。

 あまりに簡略だったので、コロンビア大学地球研究所が2012年4月2日に伝えた国連会議初の「世界幸福度報告」を参照してみました(http://www.earth.columbia.edu/sitefiles/file/Sachs%20Writing/2012/World%20Happiness%20Report.pdf)。ところがこのPDFファイルは170ページもあるので、今回閲覧し切る事が出来ませんでした。右図のようなCantril Ladderと呼ばれる図表が最初の数ページにあります。
 でもそこから分かる各国(156か国)の幸福度は、1位デンマーク、2位ノルウェー、3位フィンランド、4位オランダの北欧諸国、以下カナダ、スイス、スエーデンなどと続きます。米国は11位、日本は44位でした。最下位から見ると、トーゴベナン中央アフリカ共和国、シエラ・レオネといったサハラ以南のアフリカでした。有名なブータンは一覧表に載っておらず、この報告第二部の事例研究で触れられています。109ページからGNH(国民総幸福量)を考察しています(33の指標で)。約50ページにわたります。平易な英語なので、大体読める人なら理解出来るでしょう。このあまりにひどくなった日本を脱出したい(=出日本)と考えている人には参考になるでしょう(笑)