ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

朝日新聞の劣化

 「彼らはみな、離れて行き、だれもかれも腐り果てている。善を行う者はいない。ひとりもいない」(詩14:3)。
 2013年8月17日と18日の朝日新聞1,2面に、ダイアモンド鉱山として世界最大となったロシア極東サハ共和国ウダーチヌイの事が大々的に報道されていました。写真左は朝日記事より借用。

 ダイアモンドと言えば、「洋の東西を問わず、いつの世も人々を魅了し、怪しく光り輝く」ものかも知れません。ロシア国営独占企業「アルロサ」は、コンゴボツワナ南アフリカ等々で独占体制を敷いて来た「デビアス」社を抜いて世界一の生産量・生産額を誇るようになりました。巻き返しを図る「デビアス」社は、東京銀座に専門宝飾店を構え、およそ4億円と1億円のダイアモンド指輪の展示販売をしており、写真入りで記事になっていました。
 それを見て私は待てよと思いました。この貧富の格差拡大の時代、ダイアは本当に誰でも魅了し、從って記事にすれば皆が読むものかと疑問に思ったのです。それに関心あるのは、工業用ダイアモンドを扱う企業の人々と、一握りの購買可能な富裕層位ではないかと。これでは広範な読者層を満足させるのは到底無理だと思いました。

 そして4日後の8月21日、福島原発高濃度放射能汚染水漏れ事故を重く見た原子力規制委員会は、国際原子力事象評価尺度というものに当て嵌め、7段階目の3・11原発事故以来、最大の事故となる3段階目の重大な異常事象と認定し、それを発表しました。それはAFPを始め、グリーピース・インターナショナル・ガーディアンその他世界中のマスコミが大きく取り上げていました。それだけ由々しい拙劣な技術の東電による人為的ミスであったと言えるでしょう。写真左上はヤフーブログサイトから借用。
 ところが朝日は上記ダイアモンドの記事と比較すると、この3・11と同じ位のスペースをとっても良い程のニュースを、遥かに縮小し報道していました。もはや朝日の報道姿勢は2年前より相当劣化したとしか言いようがありません。
 聖書に「目の見えぬ手引きども。ぶよは、こして除くが、らくだは飲み込んでいます」(マタイ23:24)とありますが、朝日はぶよ=原発タンク漏れ事故をいわばボツにして、らくだ=全く重要でないダイアモンド記事を採択したのです。
 さらに同じ21日のこの記事の裏面を見ますと、こんなのがありました。米中央情報局の元職員エドワード・スノーデン氏から内部資料を提供され、米英の個人情報収集活動をスクープした英国のガーディアン紙に対しては、英治安当局が乗り出し、スクープに関与したとされるブラジル人デービッド・ミランダ氏が「テロリズム法」を縦に、9時間も拘束され、取り調べを受けた事が報じられていました。下左写真はガーディアン紙アラン・ラスブリッジャー編集長。やはり朝日より。

 それに対しては同編集長が再三抗議し、「報道の自由への攻撃だ」とし、8月23日の朝日新聞の電話インタビューに応じ、「人々は政府の監視に衝撃を受けた。公益にかなう報道だった」と述べ、「報道で国の安全や人命を危険にさらしたことはない」と断言しています。そして英当局との対決姿勢を強めています。
 朝日は今や時代の風圧に対して「風に揺れる葦」(マタイ11:7)となってしまいました(私たちも気をつけないとそうなる可能性があります)。しかしガーディアン紙はバプテスト(*通常バプテスマ=洗礼と訳されています)のヨハネの如く、歯に衣着せない記事を書き続けて行くでしょう。ヨハネはそれで殉教しましたが。
 70年近く読み続けた朝日新聞との訣別が近づきました。代わりに選んだ東京新聞は今後どうなるでしょうか?4か月後が楽しみです。