ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

植物は地下の菌類のインターネットを利用して情報をやり取りしている

 「天と地は、主をほめたたえよ。海とその中に動くすべてのものも」(詩69:34)。
 2013年8月6日の創造研究所サイト(ICR)では、ジェフリー・トムキンス博士が上記の題で、研究内容を紹介していました。
 土壌には多くの微生物が環境に適応して生息しています。そしてそれらは多大な恩恵を私たちにもたらしてくれます。

 植物は地下の菌類のネットワークを利用して、隣り合わせの植物に差し迫った昆虫(アブラムシ)の攻撃を警告しているそうです。
 研究したのは英国スコットランドにあるアバディーン大学のデイビッド・ジョンソン教授らです。
 一般に陸上の植物は地下の菌、特に菌根菌と呼ばれるものが作る菌糸ネットワークと根の内外で結びつき、共生関係を築いています。植物は個体間の情報や物質のやり取りをしていると言われています。そこでは植物は水吸収の促進、燐を含むミネラルの吸収促進、病気や害虫からの攻撃に対して強くなる、土壌の構造が強く維持されるという益を得ています。その菌根菌の8割以上がアーバスキュラー菌と呼ばれるものです(http://edu.jaxa.jp/himawari/pdf/4_role_2.pdf
 その為この地下の菌糸は何らかの情報運搬化学物質を放出し、地上の植物に影響を与えていますが、今回研究チームはマメ科植物を栽培し、その5つの個体を3つは菌糸ネットワークのある土壌を利用出来るようにし、2つはそれを利用出来ないようにしました。次に全ての個体にアブラムシを群らがらせました。化学物質放出のきっかけを作る昆虫です。その物質はまたアブラムシを捕食するジガバチを引き寄せます。
 するとアブラムシの攻撃を受けず、地下の菌糸ネットワークにより、その昆虫にやられた植物と繋がっていた植物は、細胞で防御の化学反応を生じさせました。逆に菌糸ネットワークと繋がっていなかった植物は、その化学的防御系を活性化しませんでした。
 さらに比較対照の為、科学者たちは植物に紙袋をかぶせて、おそらく葉で感じるであろう空気伝播の化学信号を阻止しました。注意深い措置により、この群生する植物の防御反応をもたらす信号は、菌糸ネットワークを通して送られている事が分かりました。
 ジョンソン教授は「昆虫の攻撃を受けた植物は、一時的に化学物質を生み出しますが、それは地上での危険を互いに連絡し合っている事が分かりました。今私たちは植物がそれを地下での菌糸ネットワークを通しても行っている事が分かります」と言っています。
 こうした異なるタイプの生物の共生関係は、進化論では到底説明できない事です。やはり全能全知の創造主による知的な意匠を明確に証していると言えます。