ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

気候変化で森が暑くなると蚊を食べる鳥をヘビが貪り食う

 「かみつくいなごが残した物は、いなごが食い、いなごが残した物は、ばったが食い、ばったが残した物は、食い荒らすいなごが食った」(ヨエル1:4)
 2013年7月11日のミズーリ大学コロンビア校サイトでは、上記の題で生物学教授のファーボーグ氏らが観察結果を記していました。

 多くの鳥はウエストナイル熱を引き起こすウイルスを広める蚊を食べています。この病で2012年米国では286人が亡くなっています。ですからこうした鳥類の繁殖は病気の防止で役立っています。
 ところが世界的な気候変化の中で気温が上昇すると、野鳥には脅威となり、その数は減ってしまいます。

 右図はミズーリ土着のアカデイアン・フライキャッチャーという野鳥です。
 温暖な気候ではヘビはさらに活動的になり、食べ物として鳥の赤ちゃんを探し求めるようになります。ファーボーグ教授は、ミズーリで20年にわたり鳥の個体数の減少を追いかけていますが、それは今後地球全体で起り得ると警告しています。ヘビによる野鳥の捕食増加は気候変化の間接的な結果でもあるのに、それが考慮に入れられていないそうです。この州のオザーク高原の森林は、いつもは冷えていてヘビの活動は不活発ですが、異常に暑い年では、森林内部も気温が上昇します。ヘビは冷血生物ですが、気温上昇と共に活動は活発となり、食べ物への必要が増します。

 左図のパセリナ・シアネラも温暖な気候の年に数が減りました。その原因もヘビの活動のせいらしいとファーボーグ博士は示唆しています。
 地球温暖化が本当に進んでいるのか、いまだ良く分かりませんが、当面どこでも相当暑いです。こうしたミズーリ中央部にあるオザーク高原の野鳥の巣がヘビに狙われ、ひなが貪食されたら、ウイルスを運ぶ蚊も爆発的に増え、それが人間に大きな影響を与えるという生態的乱れには、人間も相当関与しているでしょう。その貪欲さがこうした結果を招いているのは、けだし当然なのかも知れません。