ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

竹田恒和JOC会長発言の真っ赤な嘘

 「まやかしを吹聴する偽りの証人、兄弟の間に争いをひき起こす者」(箴言6:19)。
 新聞報道によりますと、2013年9月2日、日本オリンピック委員会(JOC)会長竹田恒和氏は、投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、東京電力福島第1原発からの汚染水漏れの不安を打ち消すため、「東京は全く影響を受けていない」などと訴える手紙を送ったそうです。画像はhttp://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120727000049/1よりお借りしました。

 その発言内容をさらに詳しく見て行きますと、「大気と水は毎日チェックされ、問題となるような兆候が一切ないことを政府も確認している」と書いたそうです。さらに9月4日ブエノスアイレスでの記者会見では、「現在の東京は水、食物、空気についても完全に安全」と、持論を繰り返していました。さらに朝日記事によると「政府が責任を持って対応すると安倍晋三首相も発表している。2020年にはまったく懸念がない」と話したそうです。
 一体どうしてそんな嘘がまかり通るのでしょうか?五輪招致の為に、あえてそんな嘘を平然とつき、アルゼンチンにまで手紙で吹聴するとは!!
 しかしブエノスアイレスでは、海外記者たちは執拗に竹田氏に食い下がり質問を重ねたようです。特に8月28日の汚染水漏れに関わる評価がレベル3という深刻な事態になった事を受けて、ニューヨークタイムズを始め、グリーンピースインターナショナルなどの厳しい報道が世界を駆け巡っており、その有効な対処の仕方が安倍首相の陣頭指揮によっても、全く見えてこない事への懸念が、そうした記者たちの心を占めているのです。だから会見後彼らの反応を拾ってみますと、「答えになってない。一番大事なことを説明していない。ただ同じことを繰り返しているだけ」「問題は東京の放射線レベルではなく福島だ。それを説明していない」「私たちは実際に福島で何が起きているのか分からない。それを説明する必要がある」等々、本質を突いています。
 確かに小出京大助教、アーニー・ガンダーセン氏、そして近頃お会いした槌田敦氏ら、反原発の筆頭となる方々も、東電が福島原発で、特に炉心溶融した現場で一体どんな事が起き、どれ位の放射能が大気中にばらまかれ、地下に漏れ出ているのか把握出来ていない為、答えようがないと言っておられます。
 槌田氏などは原発2号機炉心溶融、ベント放出、水素爆発に触れ、このベントによって福島飯館方面への大災害をもたらした事を指摘しておられましたが、ベント時の風向きを考慮するのは基本中の基本で、それを無視した為、故意の犯罪となったと怒っておられました。この時の放射能プルームは、風向きが南西方向に変わり、柏、松戸などの東葛地域から、東京都まで流れ込んだのは、周知の事柄です。
 ではその後東京では線量の測定が、ブログのkeniti3545さんのように、きちんと測定されていなかったのかと言えば、そんな事はありません。
 「真実を探すブログ」(http://saigaijyouhou.com/blog-entry-183.html)を閲覧しますと、ビデオでは前NRC委員長のグレゴリー・ヤッコ氏の演説後、アーニー・ガンダーセン氏が登場し、ワシントンDCから数週間前まで東京下町で線量測定していたという事を、その画面と共に報告していました。その下の画面では小出氏は参議院での報告で、事故当時チェルノブイリよりも1,000倍も高い放射線量が測定されたけれど、公表に対して相当な圧力がかかり公表出来なかった研究者もいた事を明らかにし、さらに東京で放射能を吸い込んでしまった人々の内部被爆を換算すると、20マイクロシーベルト/1時間と言っておられました。さらに別の人の昨年2月1回のデータで、東京駅構内2.94マイクロシーベルト/一時間!と高い事が、リンクから分かります。
 東京ではデータが3・11以後、反原発系学者らのものは無視され、ひた隠しにされ、竹田氏が聞かされているデータは政府に都合のよい御用学者らによるもので、それをもとに「安全だ!安全だ!」と喧伝しているわけで、これも極めて悪質な犯罪だと考えます(故意?未必の故意?)。東京五輪あと7年でどうなるか全くわかったものではありません。特に原発4号機プールは地震で崩壊すれば、東京もアウトです。
 嘘の上塗りと得意な東大話法によるごまかし、世界では通用しない事を竹田氏らは思い知らされた事でしょう。オジサンたちの競技ならとにかく、将来ある若者たちが集うわけですから、世界世論で是非ストップさせたいものです!