ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

研究によれば特に女性でBMIの高い人は、胆石が出来る危険性が増す事が分かった。

 「エグロンは非常に太っていた(士師3:17)。
 2013年7月11日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文紹介がありました。
 デンマークコペンハーゲン大学病院のアンネ・ハンセン博士率いるチームの成果です。
 BMIというのは(Body Mass Index)の略語で、体格指数とか肥満度指数と呼ばれています。その計算は体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で示され、ネットでは簡易換算法も載っています。一般的には、18.5未満で「やせ」、18.5以上25未満で「標準」、 25以上30未満で「肥満」、30以上で「高度肥満」と判定されます。ちなみに私の場合身長1.6メートル、体重43キロですから、16.8でやせです。激痩せかもしれません。なぜ胆石症になったのかと言いますと、胃を全部摘出したからです。そういう人はここで対象となるコレステロール結石ではなく、ビリルビン結石というものです。13年かかって黒い尖った石が胆嚢にぎっしりあったそうです。
 このサイトではコレステロールが過剰に胆嚢に溜まると結石が出来やすく、それが全体の80パーセントを占めていると言っています。

 今度の研究では、BMIの高い数値で、胆石症の危険性増加との間に、因果関係がある事が分かりました。
 ハンセン博士は77,679人の参加者を対象に調べたのですが、それにはメンデル無作為群間比較、又はメンデルランダム化解析という、2008年頃から採択されている遺伝疫学的統計手法というものが使われました。対象者はBMIと関係ある3つの変異<FTO(rs9939609)、MC4R(rs17782313)、TMEM18(rs6548238)>を持った遺伝子型を備えていました。
 34年間の追跡調査で胆石症の症状を示した人は4,106人でした。高齢者、女性、それも普段身体をあまり動かしていない人々に多く見られました。
 分析によると、BMIの増加と胆石症の危険性は関連がある事が相当確実に示されたそうです。勿論この統計法は難しくて私には良く分かりませんが、その危険性の評価にハザード比(リスク比=HR)というものが出ていました。
 ハザード比1は或る疾患へのかかりやすさが二つの群で同じであり、1より大きいと、或る疾患へのかかりやすさが一つの群でより高くなる事を意味します。分析結果では一般にBMI増加と胆石症のかかりやすさはハザード比で2.84あり、そのうち女性はハザード比で3.36、男性で1.51と、女性のほうが危険性が郄くなる事が分かりました。
 遺伝子の分析では一般にハザード比1.43、女性1.54、男性1.19と、やはり女性のほうが危険性が高くなりました。
 この結果はBMI上昇と胆石症の危険性の高さに関連性があり、特に女性で顕著である事を示しています。そういえば私の周囲の女性の方々、ちょっと太目だと思ったら、「胆石症」「胆管がん」と言われびっくりする事があります。加齢と共に「腹八分目」を実行するのが賢明かも知れません。手術も簡単だといいますが、油の多い美味しいものがあまり食べられなくなりますよ。