ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

研究:1%は2012年にさらに大きなパイのスライスを取った。

だから、聞き方に注意しなさい。というのは、持っている人は、さらに与えられ、持たない人は、持っていると思っているものまでも取り上げられるからです」(ルカ8:18)。
  これは神の国の真理を真剣に聞く人は、ますます知識を得て豊かになるが、無関心な人は聴いても悟らず、ますます知識が乏しくなる事の譬えです。
 2012年9月10日のタイム誌サイトでは、上記の題で最近の経済学の成果が少し紹介されていました。
 「吠える20代よ、身を引け。不平等だと言っても、お前たちは負けだ」。
 1913年まで遡ったアメリカ合衆国内国歳入庁データの新しい分析によれば、最も富裕な1%のアメリカ人は昨年、前世紀になかったほど大きな世帯収入の分け前に与かりました。
 最も富裕なアメリカ人は最近の財政危機の間に直撃を受け、2007〜2009年の間に36%も財産が急落しました。しかしそれ以後、最も繁栄した人々の純財産は、上昇する企業収益株価で支えられ、急激に回復しました。2012年米国における世帯収入の19.3%はトップ1%の稼ぎ手のもとに行きました。それは1928年以来最大の分け前でした。トップ1%の所得は昨年ほぼ20パーセント上昇しましたが、残りの99%の所得はたった1%の増加に過ぎませんでした。
http://www.cbpp.org/cms/?fa=view&id=3629
 左図グラフの赤い線がトップ1パーセント、下の黄色の線がトップ0.5パーセントの所得の動き。

 カリフォルニア大学バークレー校、パリ・スクール・オブ・エコノミクス、オックスフォード大学の経済学者たちによって行われた研究の背後にいる学者たちの内の一人は、所得増大の一部は今年1月実施された有価証券譲渡益課税の変更に先立って、保有株をアメリカ人が現金化した結果であるかもしれないと言いました。
近頃トップ1%とは一体誰の事でしょう?AP通信によれば、アメリカ人所帯のトップ1%は、2012年に所得が39万4千ドルを超えていました。この研究によれば、2009年以来報告されている配当利子収入の95%はそのグループに行きました。
 あまりにひどい格差です。聖書には「持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、しみもいためることがありません」(ルカ12:33)とありますが、強欲な富裕層は神の国とその義を微塵にも思う事なく、自分の家に朽ちる札束や証券を積み上げています。
当然にも「聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨を思って泣き叫びなさい。 あなたがたの富は腐っており、あなたがたの着物は虫に食われており、 あなたがたの金銀にはさびが来て、そのさびが、あなたがたを責める証言となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くします。あなたがたは、終わりの日に財宝をたくわえました」(ヤコブ5:1−3)は、終わりの日に成就します。
 ともあれ、こうした異常事態をもたらしている新経済主義、最近図書館で借りた『新自由主義の帰結』(服部茂幸著)でさらに勉強したいと思っています。