ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

嘘で固めた日本にならないために-加藤登紀子のブログから

 「偽りのくちびるを封じてください。それは正しい者に向かって、横柄に語っています。高ぶりとさげすみをもって」(詩31:18)。
 2013年9月16日のハフポスト・ジャパンサイトに、久しぶり歌手の加藤登紀子さんが五輪と原発に関する意見を投稿していました。

 加藤さんは1943年生まれ、東大在学中から歌手としての才覚もあらわし有名になりました。ウイキペディアによりますと、高校時代に60年安保で亡くなった東大生樺美智子さんの影響を受け、東大入学後まだ闘争はその走りの時期でしたが、積極的に加わったようです。おそらくは社学同(ブントの学生組織)に属していたか、そのシンパだったのでしょう。それで知り合った同志社大学藤本敏夫氏(学生運動で逮捕され、中野の刑務所服役)と、獄中結婚した事でも話題になりました。
 彼は同志社でしたが、東京での運動経験が長く、私も会った事があるかもしれません。
 当時の学生運動家は意外と早死にする人が多く、藤本氏も運動を離れ有機農法に関わった後58歳で亡くなりました。ちなみに社学同の委員長だった荒岱介氏は、1945年生まれ、加藤登紀子氏の駒場高校の後輩で、やはり2011年65歳で亡くなっています。
 現在専ら歌手の名で登場する加藤さんですが、「脱原発をめざす女たちの会」にも所属しており、反原発の立場から、最近起きている事についてこのブログから幾つか拾ってみました。
 まず安倍首相の大嘘には、五輪誘致の問題が絡んでいたので、まず「開催自体には異論を唱える気持ちは全くありません」と述べた上で、例の「福島第一原発の汚染水は港湾内で完全にブロックされており、汚染水は完全にコントロール下におかれている」という発言に噛みついています。東電自体「汚染水はコントロールできていない」と食い違いを見せており、事実その通りでしたが、「その翌日東電は東電側が発言を撤回。安部首相の見解は、大筋において正しい、というような修復が行われた。明らかに政府からの圧力が伺われるこの動き、さらには安部首相が福一を視察する方向で調整、という必死の巻き返しがあった」と、私たちも或る程度推測出来る事をずばり述べています。

 今起きている深刻な汚染水問題、安倍首相は欧米の知恵も借りず、独断で港湾内0・3平方キロ内に抑え、陸上に遮蔽壁とかと凍土の輪の囲いで防ぐ為の予算を計上しているようですが、東電は米国から「御用学者」2名を招聘し、汚染水を薄めて海に流すつもりでいます。
 ですから食い違いは隠されたまま残り、加藤さんは「今は正しく現状を把握し、全力をあげて解決に向かわなくてはいけない正念場です」と言っています。
 私としては安倍首相も結局米国の意向=東電の意向に屈服せざるを得ないのではないかと思っています。右図。
 ソロモンの子レハブアムは「長老たちの与えた助言を退け、彼とともに育ち、彼に仕えている若者たちに相談して」(列王第一12:8)極めて愚かな決定をしてしまいました。結果は王国の分裂となりました。嘘で固めた安倍氏も必ず自民党内、政府与党内の分裂を招くのではないでしょうか。