ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

元首相小泉氏の脱原発論

 「わたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方です」(マルコ9:40)

 小泉純一郎氏は自民党総裁選で「私の政策を批判する者はすべて抵抗勢力」、「自民党をぶっ壊す」と吠えて勝利し、2001年内閣総理大臣に就任した後、民間から新自由主義経済学者竹中平蔵氏を経済財政政策担当大臣に据え、中曽根元総理を遥かに超える小さな政府(特に郵政民営化)を強引に推し進めました。2002年竹中氏を金融大臣に、2004年には郵政民営化担当大臣に任命し、主としてこのコンビで2005年「郵政解散」を断行、勝利して遂に郵政民営化させた事は、私たちの記憶に新しいところです。
 それによってかつての庶民の味方だった郵便局の様相が一変し、銀行と同じように疎遠となってしまった事で、私たちは小泉・竹中両氏を蛇蝎の如く嫌い、新自由主義の恐ろしさを肝に銘じる事になったわけです。
 その後引退した小泉氏からはあまり過激な発言が聞かれなくなりましたが、2011年東日本大震災が起きた時、既に2か月後地元の横須賀市で講演し、「日本が原発の安全性を信じて発信してきたのは過ちだった」と述べていました。その時は日本中が大変な時であまり注目されなかったようですが、2013年8月26日の毎日JPサイトを見ますと、8月中旬に脱原発のドイツ及びフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」を視察してから、「即座の原発ゼロ」を主張し、各地の講演で説いて回るようになりました。百聞は一見に如かずです。
 続いて小泉氏は9月27日みんなの党渡辺喜美代表と会談し、その中で安倍首相に脱原発を進めるよう要請しました。10月1日には名古屋でも講演し、原発推進は無責任と述べました。
 それには翌日、小沢一郎・生活の党代表、民主党菅直人元首相が相次いで賛同を表明しました。さすが元首相の直截な物言いに対して、原発推進を強力に推し進める自民党内部に風穴が空き、5日の朝日ではべテラン・若手議員が少数、脱原発の声を上げ始めた事を取り上げていました。そして遅まきながら編集委員の前田氏も「安倍首相よ、原発ゼロへ矢を放て」とはっぱをかけていました。
 とにかくモノをはっきり言う人です。裏に何があるか詮索している場合でしょうか?
 その発言録から見ますと、「原発ほど(発電)コストが高いものはない」「核のごみ(放射性廃棄物)の最終処分のあてもなく、原発を進めるのは無責任だ」「今、原発ゼロという方針を自民党が打ち出せば、一挙に(脱原発への)国民の機運が盛り上がる」「早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる」「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」等々。
 どれも全くまともなものです。私たちはここで冒頭の主イエスのみことばを噛みしめるべきです。ブログ仲間のSPYBOYさんも反原発デモに通う中で、出来る限り多くの人々を取り込む努力をすべきだと言っておられます。正論です。キリストの精神に通じます。問題は山積していますが、今は反原発一本に絞り、大結集する時ではありませんか?