ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

なぜ政府の閉鎖は反聖書的か

 「いつまでおまえたちは、不正なさばきを行い、悪者どもの顔を立てるのか。 弱い者とみなしごとのためにさばき、悩む者と乏しい者の権利を認めよ。弱い者と貧しい者とを助け出し、悪者どもの手から救い出せ」(詩82:2−4)。
写真はロイターより。
 2013年10月1日、米国連邦政府はその機関の一部閉鎖を決め実行に移しました。こうした事態は過去クリントン政権時代にもあったそうで、私には初耳でした。なぜそうなったのでしょうか?
 米国議会は上院が民主党、下院が共和党多数で占められていて、日本の最近までの「ねじれ国会」と同じ状況でした。そのような中、オバマ大統領は悲願だった国民皆保険を目指す「オバマケア」の成立を機に、その実行を試みて来ましたが、裁判闘争などで何度も延期を余儀なくされていました。そこに暫定予算を巡る対立が先鋭化し、遂に調整が効かないまま、一部閉鎖の事態となってしまいました。これによって政府機関など膨大な部署で機能が不全になっています。
 10月3日のハフポストサイトで、ジム・ウオーリスという人が上記の題で、批判的な意見を述べていました。
 それによりますと、もはや議会は勝利か敗北かの場になってしまい、この政治的機能不全により、数え切れないほどの人々が影響を受けています。そのうち最も多くのものを失うのが社会の最貧困層です。
 財政上の問題についての論議、予算、税、消費などは,政治の過程で生じ、それは下院、上院とホワイトハウスでの交渉、妥協、相談によるのであって、交渉の切り札として政府の閉鎖という事はあり得ません。ですから閉鎖の続行を望んでいるのは、共和党の少数過激派です。彼らは政府自体への明確な敵意があり、反政府的なイデオロギーを証しています。
 しかしそんな困難な時こそ、信仰ある人々は、祈り、断食し、聖書を良く読んで、そこからの解決を願うべきです。しかし特に信徒を自認する共和党過激派の人々ほど、そこから遠ざかっています。聖書箇所は冒頭のところだけではなく、多くあります。そしてその聖書的な教えによれば、議員の任務は「悪から守り、善を促進する事です。政府は人々の安全、保障、平和を守り、社会の共通の善を促進し、その目的の為に税を集める事になっています。さらに「政府の権威者たちは公平さ、正義に対して責務があり、また特に貧困者弱者を守る責務があります」。
 この政治的過激派は政府の役割について敵対しており、非聖書的です。またこの機能不全を作り出す事により、貧困者に対しても敵対しており、やはり非聖書的です。

 その代表的なのが、テキサス出身上院議員テッド・クルーズです。彼は自分が神の加護で立てられているのに、そのみこころに反しているので、大いに裁かれるはずです。実際彼を含む共和党は、支持率が過去最悪になりました。
 逆に日本ではねじれ国会が解消し、自民党による意のままの政治が続いています。その奢りの中で貧困者や弱者を等閑にするなら、「貴人たちは呼び出され、途上でつまずき倒れる…」(ナホム2:5)。