ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

鶏のサルモネラ菌発生は抗生物質への抵抗を示しています

「それで、一日に牛一頭、えり抜きの羊六頭が料理され、私のためには鶏が料理された。それに、十日ごとに、あらゆる種類のぶどう酒をたくさん用意した。それでも私は、この民に重い労役がかかっていたので、総督としての手当を要求しなかった」(ネヘミヤ5:18) 
 2013年10月10日のロサンゼルスタイムズサイトでは上記の題で報道がされていました。
 「サルモネラ菌は主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種であり、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す」(ウイキペデイア)。
 食中毒でおなじみのサルモネラ菌ですが、この秋米国では結構流行りました。鶏肉加工会社として大手のフォスターファームズがそのもとになっています。左図のようにそのパッケージから見つかっています。

 ロサンゼルスタイムズサイトが執拗にその問題を追及していました。この会社の鶏は幾つかの抗生物質抵抗株を含んでおり、それが入院患者の異常に多い原因となっているのかもしれません。既に豚のMRSAについて触れましたが、鶏の飼育も同様で、米国では狭い養鶏場に鶏が密集して飼われています。堤未果さんの報告にもあったと思いますが、そうした鶏はストレスが溜まり、互いに傷つけあうので、嘴を切り取ったりしますから、当然体が弱り病気にかかりやすくなるので、大量の抗生物質が投与されます。しかしそれに対して抵抗性を得た菌は人に感染し、通常のサルモネラ中毒による入院よりも二倍も多くなり、278人が入院しました。幼児から老人まで多岐にわたります。
 米国農務省はその発生源を懸命に探し、カリフォルニア州にあるフォスター・ファームズの3つの設備に、サルモネラハイデルベルク株に罹患している鶏を見つけました。

 この会社はフォスター・ファミリーにより1939年に設立され、およそ80年近い歴史があります。故に社長ロン・フォスターは言明の中で、「私たちは生産物の安全性を確保するよう委託を受けていますし、ファミリー企業はそのほぼ80年に及ぶ歴史の中で、優れた食品安全記録を維持して来ました」と言っています。ですから最初社長は「リコールは施行されず、もし適切に扱い、完全に調理すれば、生産品は安全である」と主張していました。右図。
 確かにサルモネラ菌は高温で殺菌すれば死にますが、もしそうでないと、食後8〜72時間以内に下痢、腹痛、高熱を起こし、免疫力の弱っている人は死ぬ事もある軽視出来ない菌です。左図。 

 言い訳に終始しているフォスター・ファームズには、遂に農務省も黙ってはおられず、書簡を送って閉鎖もあり得る事を示しました。
 それに対して10月18日のワシントンポストサイトによると、社長のロン・フォスターは、迷惑をかけた事を謝罪しました。
 今後は米国の牛肉だけでなく、こうした鶏肉、豚肉の加工品十分な注意が必要になりそうです。