ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

安重根は犯罪者なのか

 「第五の月の七日──それは、バビロンの王ネブカデネザル王の第十九年であった──バビロンの王の家来、侍従長ネブザルアダンがエルサレムに来て、主の宮と王宮とエルサレムのすべての家を焼き、そのおもだった建物をことごとく火で焼いた」(列王第二25:8−9)。
 2013年11月19日、管義偉官房長官は記者会見し、中国ハルピンで1909年朝鮮の独立運動安重根が、初代韓国統監伊藤博文を暗殺した事件に触れ、彼のことを「犯罪者」と発言しました。

 それに対して韓国政府は早速犯罪者呼ばわりは大変遺憾だと抗議しました。その背景を山川世界史から少し。
 「これまでも植民地化に抵抗して散発的におこなっていた義兵運動は、解散させられた韓国軍の元兵士たちの参加を得て本格化した。日本政府は、1909年(明治42年)に軍隊を増派して義兵運動を鎮圧したが、そのさなかに前総監の伊藤博文が、ハルピン駅頭で韓国の青年民族運動家安重根に暗殺される事件がおこった…日本政府は1910年(明治43年)に韓国併合条約を強要して勧告を植民地化し(韓国併合)…」
 日本帝国主義が韓国に対していかにひどい事を行って来たか、従って日帝こそ戦争犯罪者であるという事、これは世界の共通認識だと思っていましたが、安倍政権はそうした背景の中で生じた安重根による前韓国統監伊藤博文暗殺を犯罪事件としています。これでは主張は平行線のままです。しかし極右タカ派の安倍政権、いわゆる自虐史観をことごとく抹殺し、「未来に向けた明るい日本」の建設を目指すからには、けだし当然なのでしょう。
 それを忘却の彼方に置かない為、朴大統領は中国首脳に提案して、ハルピン現場に碑を建設する事が決まりました。
 安重根は17歳の時洗礼を受け、カトリックの信徒になりました。死刑になるまでその熱心さは留まらず、息子を聖職者にするよう遺書を残したようです。聖書ではモーセの律法に「殺してはならない」とあって、こうした暗殺テロの妥当性は問われますが、もし日本帝国主義韓国併合の野望をもって進出しなければ、こんな事件も起こらなかっただろうと思う時、民族の英雄と称される彼に理解を示します。
 こうした韓国植民地化が日本の敗戦で終わると、韓国にはクリスチャンの数が飛躍的に増えました。全く日本の比ではありません(日本1パーセント、韓国30パーセント位)。
 今後の日本はモラルの面でも、韓国に及ばない最低の国に成り下がるでしょう。