ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

総理官邸前デモに参加して

 「するとパリサイ人のうちのある者たちが、群衆の中から、イエスに向かって、『先生。お弟子たちをしかってください』と言った。イエスは答えて言われた。『わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます』」(ルカ19:39−40) 
 2013年12月6日は、特定秘密保護法案が参議院で可決されるかどうかを巡って、国会周辺は緊張感がいつにも増して高まっていたように思います。いつもの首相官邸前の交差点近くに出かけたわけですが、そこからは衆議院第一議員会館が前方に見え、灯りがこうこうと灯っていて、議員が詰めかけている様子がうかがえました。

 私はと言えば、12月1日自民党石破幹事長が反対デモの絶境戦術がテロと変わらぬと発言して以来、69年の安保闘争でもなかった、この前代未聞の思考に業を煮やし、ポータブル拡声器を目一杯充電して、シュプレヒコールの輪に入りました。6時から8時までの2時間、久しぶり私も「絶叫調」で叫び続け、拡声器も良く「呼応」してくれました。いつもはずっと叫び続けると声が枯れてしまうので、控え目なほうですが、本日は我ながら良く続いたというほどでした。

 始まって間もなく共産党の吉良議員がマイクの前に立ったので、カメラのタイミングとしては最悪、霞が関の官僚たちがひっきりなしに通過し、ぶれないほどのチャンスを逃した形です。
 本日はこの本部前を始め、外務省の方面まで比較的人数が少なく目立ちました。それはおそらく特定秘密保護法案反対のデモの方に行った方も多かったからでしょう。
 それで8時近く地下鉄入口に戻ろうと思った時、タイミングよく外務省方面からの秘密保護法反対の長いデモ隊列と出くわしました。

 先頭付近には「自由法曹団」の旗を掲げた人々もいました。このデモ隊横は警官たちが多く並行して歩き、警戒していたようでした。
 声を聴きながら何かが違いました。そうこの隊列では、個人個人の「肉声」のみで、ハンドマイクがなかったからです。それはインパクトを欠きます。12月3日の石破発言「ルール沿うデモむしろ好ましい」で、騒音とならないよう気遣った人々がいたからなのか、警察からの指導で無しにしたのかよく分かりません。
 国家公安委員長古屋氏は、議員会館にいると、たまに音が大き過ぎ、仕事がしづらいことがある」と述べましたが、彼らに黙らされたのであれば、イエス・キリストが言われたように、「石が叫びます」という事がきっと起こると信じます。理不尽な力での抑え込みは、結局功を奏しないという事でしょうか。
 結局私が帰宅してから程なく秘密保護法は自公のみで可決されてしまいました。
 旧約で民が王を求めた時、神はこう警告されました。「あなたがたを治める王の権利はこうだ。王はあなたがたの息子をとり、彼らを自分の戦車や馬に乗せ、自分の戦車の前を走らせる」(サムエル第一8:11)。そして王の暴挙の数々を羅列されました。しかし民は「私たちの王が私たちをさばき、王が私たちの先に立って出陣し、私たちの戦いを戦ってくれるでしょう」(同8:20)と期待しました。
 愚かな民は愚かな王を建て、結局王への期待は粉砕され、民は翻弄されました。しかし神がこの王を裁かれ、初代の王は悲惨な戦死を遂げました。私は安倍首相もそのようになると信じています。後の歴史も彼を知性も理性もない愚首相と評価するでしょう。