ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

あなたが生きたい時代

 「乳と蜜の流れる地にあなたがたを行かせよう。わたしは、あなたがたのうちにあっては上らないからである。あなたがたはうなじのこわい民であるから、わたしが途中であなたがたを絶ち滅ぼすようなことがあるといけないから。」(出エジプト33:3)
 2013年11月16日の朝日新聞連載beランキングでは、上記の題で朝日デジタルの会員登録をしている人々にアンケート調査を行い、1,818人の回答を得ました。なかなか興味深い結果でした。
 トップは遠い未来(100年後より先)というもので、どんな日本になっているか知りたいといった探究心のある人でしょう。それは積極的なタイプですが、現在・過去と辛酸をなめて来た人で、未来は多少とも夢や希望が持てる時代になっているかもしれないという淡い考え方を持っています。
 しかし今の日本の現状を考えますと、原発事故以来日本は大きく変わってしまい、しかも聖書の預言でも将来が明るく希望の持てる社会でない事を明確に述べていますから、それが一位というのはしっくり来ません。
 二番目はいわゆる高度経済成長期、そして三番目にそれに続く安定成長期だそうです。それは団塊の世代と、50代あたりの比較的富裕な人々でしょう。だからあの夢よもう一度という感じでしょうか。しかし今の若者たちはそれを知らないので、さながらユートピアの如き受け止め方かも知れません。お金や雇用の問題など一つとっても、とてもその時代に思いを馳せる余裕はないと思います。右図は団塊の世代の頃のアパート。
 
 そして四番目に江戸時代が来ています。実は私はこれがトップかと思ったくらいでした。確かに一応士農工商それに徹底して差別された人々がいて、かなりその差別が固定化されていたと思われていましたが、故網野善彦氏の中世とそれ以後の研究により、「百姓」概念一つとっても、そのイメージは根本的に変えられ、画像に見られる庶民の暮らしぶりは、相当興味をそそられます。

 私は庶民の間で格差はあるにしても、互いの思いやりや助け合いは際立っていたと思いますし、幼い頃からの寺小屋での教育、風土にあった家屋や衣装、素朴な遊び、徹底したリサイクルのシステム、多様な食べ物の世界、芝居や歌舞伎等々、何か憧れのようなものを強く感じます。キリシタンの禁制だけは酷でしたが。それに比べると派手な土器や大規模な貝塚で知られる縄文時代が良いという人は、アンケートでは第十位となっていました。
 なおこの調査で、生きたい時代が「戦前」だと答えた人の数が最低だったのは、言うまでもない事です。今その時代に逆踊りしつつある感じです。安倍・石破といった右翼の軍国主義者を選挙で選んだ方々の責任は、はなはだ重いと考えます。
 私の大雑把な捉え方ですが、皆様はどう思われますか?