ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

平均寿命米国2013年27位日本2位

 「私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。しかも、その誇りとするところは労苦とわざわいです。それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです」(詩90:10)。
 2013年11月21日のハフポストサイト(http://www.afpbb.com/articles/-/2404778?pid=3029628)により、米国の平均寿命がOECD経済協力開発機構)36か国中で、27位である事が分かりました(=78.7歳)ちなみに日本は第二位で82.7歳、OECD全体の平均は80.1歳でした。米国の男の場合76歳、女は81歳で、5年の開きがあります。(*OECDのPDFファイルはHAG2013.pdfで検索すると出てきます。英文ですが、グラフが多用されていて、各国のいろいろな情報を比較する事が出来、興味深いと思います)。

 しかしそれは米国で平均寿命が年々減っているという意味ではありません。なぜなら1970年と比較すると、7年伸びているからです。

 米国の平均寿命が最低に近いのに対して、その医療費を考えると、ダントツの一位になっています。一人当たり8,508ドルで、日本の3,213ドルの2.7倍弱です。国内総生産(GDP)の比率で見ると、17.7パーセント、日本は9.6パーセントです。
 このOECDの報告に先立つ1月の国立衛生研究所(NIH)の統計によると、社会的不平等さが平均寿命の低さに関連しています。
 著者たちは「アメリカの貧困レベル、特に子どもたちのそれはより高い。これが“所得の不平等と社会的流動性の低さ”とあいまって、より短い平均寿命と、全般的な健康状態の悪さの両方の最大の要因の一つとなっている」と書いています。それをOECDの報告で見ると、3歳児の死亡率は日本が三番目の低さであるのに対して、米国は32位とOECD平均より劣っています。
 他にも出生時の低体重、負傷と殺人、十代での妊娠と性感染症HIVとAIDS、麻薬関連死、肥満と糖尿病、心臓病、慢性肺疾患と身体障害等々、平気寿命を押し下げる要因が目白押しと言ってよいでしょう。
 飛び抜けて高い医療費と、皆保険制度が無い事により、それが支払えず、胃ホームレスになったり自殺したりする人々が増えています。
 オバマ大統領はアメリカの貧困層が医療の恩恵を受けられない現状を変える為に大変な苦労を重ねて来ました。しかし米国サイトを見ると、毎日と言ってよいほど、オバマケアに対する反対の声が法案成立以後も続いています。
 それは共和党下院議員たちですが、彼らの反対の根底には「自分と家族の健康を守るのは個人の責任」だとして「その責任を果たせない都会の貧困層の医療費コストをどうして自分たちが払わなくてはならないのか?」(ネットより)という考え方が根強く、今なお延期や廃止を求めており、つい最近政府閉鎖という事態になってしまいました。
 2014年1月からの正式発足予定でしたが、50人以下の中小企業は保険加入で最大50%の減税を受ける利点があったオンラインでの加入が、共和党の反対で1年延期になってしまっただけでなく、個人保険加入の為のオンライン保険取引所「エクスチェンジ」がシステム障害を起こし、これまたスム―ズに保険加入者の数が増えていません。
 私はオバマ大統領のやり方にどうのこうのではなく、反対する共和党が、支持率過去最低になったにもかかわらず頑迷に皆保険に抵抗している事に、大きな怒りを抱いています。